一般社団法人日本LD学会 第29回大会(兵庫)

講演情報

教育講演

[EL5] 教育講演5
アメリカのインクルーシブ教育と学びのユニバーサルデザイン(UDL)

- 「不必要な隔離の防止」から「すべての子どもの学びの保障」へ -

[EL5-01] アメリカのインクルーシブ教育と学びのユニバーサルデザイン(UDL)

- 「不必要な隔離の防止」から「すべての子どもの学びの保障」へ -

〇バーンズ 亀山静子1 (1. 同志社大学こころの科学研究センター)

【略歴】
米国ニューヨーク州認定スクールサイコロジスト。同州の特別支援教育の教師資格、メンタルヘルスカウンセラーの資格も持つ。現地の教育委員会を通じ、幼稚園から高校まで現地校・日本人学校を問わず家庭で日本語で話す子どもの発達・教育・適応に関しての仕事に携わる。おもに心理教育アセスメント、学校のスタッフや保護者とのコンサルテーション、子どもの指導やカウンセリングなどを行う。早稲田大学大学院、東京家政大学大学院の非常勤講師として現職教員、将来の教員、将来の心理師の養成に関わる。

【要旨】
アメリカのSpecial Educationは連邦法によって、①無料で、②制約が最小限の環境で、③適切な教育が受けられる「権利」が保障されている。「最小限の制約」とは子どものニーズに応えつつ限りなく通常に近い状態を保障することである。「特別な指導」を必要以上に提供するがために起きてしまう「不必要な隔離」を防いでおり、この文言がインクルーシブ教育推進の論拠になっている。本講演では、アメリカの学校現場での実施の実際と課題を紹介するとともに、インクルーシブ教育が「障害のある児童生徒を通常の教室で教育する」という捉え方から「教室の中のすべての児童生徒を教育する」にどのように発展してきたかを学びのユニバーサルデザイン(UDL)も含めて説明する。

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