【企画講演：ハイブリッド開催】海洋鉱物資源の開発に向けた取り組み［9/13(水) AM 第2会場］

[2201-09-09] 海底熱水鉱床（複雑硫化鉱石）の浮選における銅濃縮および亜鉛分離条件の検討

○芳賀 一寿¹、Sanghee Jeon¹、Godirilwe Labone¹、髙橋 達²、田中 善之²、林 謙二³、孫田 裕美³、土肥 直之³、中堂 浩之⁴ (1. 秋田大学、2. JOGMEC、3. ジオテクノス株式会社 、4. HRS株式会社 )

司会者：野尻 冴子（JOGMEC）

キーワード：海底熱水鉱床、浮選、複雑硫化鉱、ニュートン効率

本研究では，海底熱水鉱床（複雑硫化鉱石）に含まれる銅鉱物を濃縮回収する方法として浮遊選鉱法（浮選）に着目し，銅鉱物を選択的に浮上回収するための浮選および前処理条件を検討した。浮選条件としては，pHや捕収剤添加量，フィード粒径の影響を調整し，浮選結果にどのような影響を与えるか調査した。一連の浮選試験の結果，銅鉱物と共に亜鉛鉱物が浮上回収されることを確認したため，亜鉛の抑制方法の検討も併せて実施することとした。銅鉱物中の亜鉛を選択的に抑制する方法としては，亜硫酸ナトリウム添加による抑制を試みた。亜硫酸ナトリウムの添加量のほか，亜硫酸ナトリウムを粉砕工程前に添加するなど，どの段階で抑制剤を添加すると効果的に亜鉛鉱物の浮上を抑制できるか検討した。