13:56 〜 14:00
[2409-23-15] マンガン団塊の製錬技術に係る近年の取り組み
司会者:松浦 宏行(東京大学)
キーワード:マンガン団塊、熔錬硫化塩素浸出法
マンガン団塊には、コバルト、ニッケル、銅、マンガンなどの有用金属が含まれており、有望な深海底鉱物資源として期待されている。金属鉱業事業団(現 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)は、マンガン団塊を対象に金属回収技術の検討を行い、コバルト、ニッケル及び銅の回収率の観点から熔錬硫化塩素浸出法を最適手法(以下、SCL法)として選定した(e.g., 小島, 1996)。深海資源開発株式会社では、プロセスフローの改善と設備投資/操業費の削減を目的として、SCL法に係るビーカー試験からラボスケールの試験を実施してきた。そのなかで、マンガン団塊から製造されるマットを徐冷して複数の硫化物相に分離できることを確認した。検討結果は予察的であるものの、今後、スケールアップ試験の実施や徐冷マットの選鉱処理技術の確立を図ることで、湿式製錬処理の負荷軽減や販路拡大等による経済性の向上に寄与すると考えられる。
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