資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 湿式素材プロセッシング(前半)[9/14(木) AM 第4会場]

2023年9月14日(木) 11:00 〜 12:00 [第4会場] 3F EL35(共通講義棟C)

司会者:安達 謙(東北大学)

11:40 〜 12:00

[3406-08-03] 電気ニッケル製造プロセスにおける浸出工程の改善と不純物対応

○山田 翔也1、宮本 隆史1、佐藤 勝輝1、杉田 泉1 (1. 住友金属鉱山株式会社)

司会者:安達 謙(東北大学)

キーワード:電気ニッケル、MCLE、MS、塩素浸出

当社ニッケル工場は国内唯一の電気ニッケル生産工場である。1939年のメタル電解法に始まり、1992年には完全湿式製錬法であるMCLE法へ全面転換し、生産効率を飛躍的に向上させた。2005年にはフィリピンにて自社原料となるニッケル・コバルト混合硫化物(MS)の生産を開始し、2012年にはフィリピン第二工場を建設するなど、MS原料の獲得により電気ニッケルの増産が可能となった。
 一方、MSは反応性が乏しく、処理量増大のためには浸出率の改善が必要であった。MCLEの根幹である塩素浸出工程では系内を循環するCuを媒介とした浸出反応が特徴であり、循環Cu量の増大による浸出率改善を試行した。その対策としてMSを粉砕して反応性を上げ、浸出液中の2価CuをNiマットで硫化固定していた工程を、1段目で粉砕MSとCuイオンを反応させ、2価から1価に還元すると同時にMSを浸出し(粗CM)、2段目で1価Cuイオンをマットで硫化固定(精CM)することで、系内Cu循環量の増大が可能となった。さらに粗CM終液を脱Cu電解に供給することで、従来2価Cuでの電解が全て1価Cuとなり、電力量の半減にも成功した。本報告では、これらMCLEでの浸出工程改善に関する一連の取り組みについて報告する。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード