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[113] インドネシアにおける地域防災ボランティア組織の活動とメンバーの意識に関する研究
-日本赤十字社とインドネシア赤十字社による地域防災プロジェクトを事例として
キーワード:中部ジャワ州、地域防災組織、インクルーシブ防災
インドネシアは災害多発国であり、コミュニティの防災力をつけることが求められている。2012年から日本赤十字社は、インドネシア赤十字社と協働で、防災ボランティアグループを組織化している。そこで本研究では、SIBATの活動の実態と、それらの活動がコミュニティにもたらす影響を明らかにすることを目的とする。調査は、中部ジャワ州の4つの村において、39名へのSIBATメンバーへのフォーカスグループインタビュー調査を実施した。 本研究の結果は次の3つである。1)SIBATは、訓練や研修や普及啓発活動と共に、環境保全などの活動を行っている、活動内容の多様性をもっている。2)SIBATの活動により、住民の防災意識と災害対応力が向上するといったコミュニティの変化を意識している。一方で、SIBATの活動の充実化がもたらす課題もみられた。3)SIBATの活動では女性の役割が評価され、住民全体に関わるインクルーシブ防災の特徴がみられた。