2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[121]-[128]

2023年11月12日(日) 09:00 〜 11:50 第V会場 (A棟 G35教室)

司会:椎野 亜紀夫(札幌市立大学)、寺田 徹(東京大学)、一ノ瀬 友博(慶應義塾大学)

10:30 〜 10:50

[125] 市街化による緑地の雨水浸透機能の変化に関する研究

-東京都練馬区内の石神井川中流域を対象として

○板谷 俊太郎1、竹内 智子1 (1. 千葉大学大学院 園芸学研究科)

キーワード:グリーンインフラ、流域対策、雨水浸透、都市農地

近年、気候変動によって世界中で水害が発生している。その中で水害対策の一つにグリーンインフラの活用が期待されている。長期的な計画では市街化による緑地の雨水浸透機能の変化を考慮する必要があるが、これに関する研究は少ない。本研究では石神井川中流域を対象とし、市街化による緑地の雨水浸透機能の変化に明らかにした。その結果、緑地の雨水浸透機能は1950年頃から1990年頃の間に78.9%減少し、1950年頃から2020年頃の間でも85.5%減少しており、市街化後も減少していることがわかった。シナリオ分析からは農地保全制度によって1.66㎜/hの雨水浸透機能が将来的に維持されることがわかった。また、公園や農地、農地保全制度が緑地の雨水浸透機能の維持に貢献していることがわかった。