日本化学会 第101春季年会 (2021)

併催シンポジウム

併催シンポジウムは、本会委員会主催によるもの、外部の機関より提案されたもの(コラボレーション企画)で構成されます。今年度は全11件のシンポジウムを採択いたしました。いずれも参加費無料で、春季年会の参加有無に関わらずどなたでもご参加頂けます。多くの方々のご参加お待ちしております。
 
実施日 シンポジウム名称
3/19 午前 ハイドロジェノミクス:高次水素機能による革新的材料・デバイス・反応プロセスの創成
3/19 午後 (JST)CREST「超空間制御」研究成果報告会
3/19 午後 ポスト コロナ時代の働き方
3/19 午後 ケミカルレコード・レクチャー 2021
3/20 午前 新学術領域研究「蓄電固体界面科学」成果報告会
3/20 午後 30年後の夢をかなえる理論化学
3/20 午後 第27回化学教育フォーラム「観察、実験を位置づけた授業実践ができる指導力を備えた教員の育成」
3/20 午後 第101春季年会 市民公開講座 夢をかなえる科学
3/21 午前 論説フォーラム、徹底討論「大学革命―今やらなければ―」第2弾
3/21 午後 文部科学省「富岳」成果創出加速プログラム「富岳電池課題」第1回成果報告会
3/21 午後 第2回 台湾化学会/日本化学会 国際シンポジウム
 
企画詳細
 
主催:国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
日時:3月19日(金) 13時~15時40分
 
CREST「超空間制御」研究成果報告会を開催いたします。本CREST研究領域は2013年10月に立ち上がり、本年度をもって終了します。過去5回のシンポジウムでは「超空間」を主役とした化学への展開とその可能性について、またホットな話題を中心に様々な角度から講演を行なってきました。今回は昨年の研究成果報告会が中止となったため、2014年度、2015年度採択課題で生まれた研究成果を分かり易く説明いたします。いずれも挑戦的でキラリと光る独創的な課題であり、多くの重要な成果が生まれました。ご期待ください。
 
プログラム
  • 13:00- CREST「超空間」研究領域を振り返って(三菱ケミカル)瀬戸山 亨
  • 13:16- アニオン超空間を活かした無機化合物の創製と機能開拓(京大)陰山 洋
  • 13:34- ソフトナノ空間を形成する自己組織化液晶高分子を基盤とする革新的輸送材料の創製(東大)加藤 隆史
  • 13:52- 超空間制御触媒による不活性低級アルカンの自在転換(早大)関根 泰
  • 14:10- 空間局在・分子超潤滑に基づく時空間空隙設計と高機能表示材料創生(京大)山本 潤
  • 14:28- 単分散プラトニックミセルを利用した細胞標的型DDSの基盤構築(北九大)櫻井 和朗
  • 14:46- 緩やかな束縛反応場を活用する高分子の連続改変系の構築と革新的機能化(東工大)高田 十志和
  • 15:04- 界面超空間制御による超高効率電子デバイスの創製(東工大)一杉 太郎
  • 15:22- ナノ超空間を利用した熱・スピン・電界交差相関による高効率エネルギー変換材料の創製(名大)水口 将輝
参加費:無料。
問合先:国立研究開発法人科学技術振興機構 戦略研究推進部
E-mail:CREST[at]jst.go.jp (左記の[at]を@に置き換えてください。)

   
主催:新学術領域研究「蓄電固体界面科学」
日時:3月20日(土) 9時00分~11時40分
 
2019年に発足した新学術領域研究「蓄電固体界面科学」では、イオンが電荷キャリアに含まれる材料(=蓄電固体材料)のヘテロ・ホモ接合界面で発現する特異なイオンダイナミクスの機構を解明し、イオンを自在に超高速輸送・高濃度蓄積し得る界面構築のための指導原理を確立することを目指しています。これらの知見は、全固体電池の高性能化や新しい固体イオニクスデバイスの創成等に繋がります。本シンポジウムでは、これまでに本領域で得られた研究成果を報告します。新学術領域「蓄電固体界面科学」への評価,ご助言いただきますとともに,研究成果の活用・展開への機会といたしたく,多くの皆様のご参加をお待ちしております。
 
プログラム
  • 09:00- オープニング(名大)入山 恭寿
  • 09:05- メカノケミカル法を用いたガラス系イオン伝導体の開発(阪府大)林 晃敏
  • 09:25- 硫化物系ガラス電解質の結晶化プロセスとイオン伝導度(阪府大)森 茂生
  • 09:45- 全固体電池におけるLATP/LCO界面で何が起こっているか-断面STEM-EELS解析でここまでわかる-(名大)武藤 俊介
  • 10:05- 休憩
  • 10:15- 酸化物イオンの可逆レドックスを利用した高容量正極(東大)大久保 將史
  • 10:35- 第一原理計算を用いた無秩序岩塩型酸化物における固体内酸素レドックス反応解析(名工大)中山 将伸
  • 10:55- 有機系電解質を用いた無機系蓄電固体材料の接合(横浜国大)獨古 薫
  • 11:15- 電荷移動錯体からなるリチウムイオン伝導体の作製と伝導機構の解明(早大)畠山 歓
  • 11:35- クロージング(名大)入山 恭寿
参加費:無料。
問合先:蓄電固体界面科学領域事務局
E-mail:office@int-ionics.material.nagoya-u.ac.jp

   
主催:筑波大学 計算科学研究センター
共催:理論化学会
日時:3月20日(土) 13時00分~15時40分
 
理論化学の発展は、20世紀からの学問的基礎の深化に加え、計算科学の最先端を切り拓いてきた京・富岳に代表される超並列計算機の出現、さらには人工知能技術や量子コンピューティングの新展開を受け、創薬分野や化学反応探索で威力を発揮するなど、まさに留まることを知りません。理論化学会では、若手研究者が中心となり、理論化学・計算化学が今後の化学に果たす役割を将来予測し、またこの学問分野におけるコミュニティの将来展望について話し合っています。本シンポジウムでは、その活動内容を紹介するとともに、第一線でご活躍中の代表的研究者にその現状と今後の動向をご講演いただき、皆様と理論化学がかなえる夢と未来について想い描いてみたいと思います。幅広い領域からの多くの方々のご参加をお待ちしています。
 
プログラム
  • 13:00- 開会挨拶・趣旨説明(筑波大CCS)庄司 光男
  • 13:10- 人工知能技術がもたらす理論化学の深化と進化(都立大理)清野 淳司
  • 13:35- 対称性の数理が拓く現代化学の新たな局面(京大福井セ)春田 直毅
  • 14:00- 量子コンピューティングと理論化学:その可能性と2021年時点での課題(阪大QIQB)水上 渉
  • 14:25- 富岳・次世代・その先のコンピュータと量子化学(理研R-CCS)中嶋 隆人
  • 14:50- 量子化学が切り拓く構造生命科学:富岳時代のスパコン創薬そしてCOVID-19への挑戦(星薬大薬/東北大院工)福澤 薫
  • 15:15-15:40 反応経路自動探索法の開発とその新展開(北大WPI-ICReDD)前田 理
参加費:無料。
問合先:筑波大学計算科学研究センター 庄司光男
E-mail:mshoji@ccs.tsukuba.ac.jp

   
主催:文部科学省 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)ハイドロジェノミクス:高次水素機能による革新的材料・デバイス・反応プロセスの創成
日時:3月19日(金) 9時00分~11時40分
 
ハイドロジェノミクスとは、Hydrogen(水素) - omics(学問体系)であり、変幻自在な水素の性質を、人類が”使いこなす”ための指導原理となる新たな水素科学の構築を目指している。本シンポジウムでは、まず、ハイドロジェノミクス・プロジェクトの挑戦の概要について述べた後に、高次水素機能をもつ革新的材料(プロトン・ヒドリド・リチウム高速伝導体、水素系超伝導体)・デバイス(燃料電池、電気化学デバイス)・反応プロセス(水素化反応)の創成について、化学が工学、物理学、生物学など幅広い分野と連携し、実験と理論が協働で創出している成果を紹介致します。皆様のご来場をお待ちしております。
 
プログラム
  • 09:00- 主旨説明(東大物性研) 森 初果
  • 09:05- 高密度水素化物の材料科学 -ハイドロジェノミクスでの挑戦- (東北大AIMR/金研)折茂 慎一
  • 09:30- 金属錯体による水素の高活性化 -水素社会の基盤技術開発を目指して- (京大院人間環境)藤田 健一
  • 09:50- 創蓄電デバイスの設計に向けた水素貯蔵高分子の高性能化 (早大先進理工)小柳津 研一
  • 10:10- ヒドリド導電体の物質開拓と電気化学デバイスへの応用可能性(分子研) 小林 玄器
  • 10:30-10:55 金属水素化物エピタキシャル薄膜合成と電子・光学・イオン伝導機能 (東工大物質理工学院) 一杉 太郎
  • 10:55-11:15 中性子散乱による水素の観測(KEK物構研) 大友 季哉
  • 11:15-11:40 計測とシミュレーションの水素データ同化(東大院理) 常行 真司
参加費:無料。
問合先:東京大学物性研究所 森 初果
E-mail:hmori@issp-u-tokyo.ac.jp

   
主催:物質・材料研究機構 富岳電池課題
日時:3月21日(日) 13時00分~15時40分
 
文部科学省「富岳」成果創出加速プログラムの「次世代二次電池・燃料電池開発によるET革命に向けた計算・データ材料科学研究」(富岳電池課題)では、将来のET(エネルギー・環境技術)革命において中心的役割を果たす二次電池(蓄電池)および燃料電池の次世代技術の開発や実用化に向けて、重要課題の微視的機構解明およびそれをもとにした材料探索・反応制御の指針提案を、「富岳」を用いた先端的計算・データ材料科学研究により推進してきました。今回の第1回成果報告会では、課題責任者から富岳電池課題の概要と富岳電池課題の実施者の中から4名の研究者が令和2年度の成果をご報告いたします。併せて、魚崎浩平フェロー(物材機構)に特別講演をしていただきます。成果の公開・展開の機会といたしたく、皆様のご参加、宜しくお願いいたします。
 
プログラム
  • 13:00-13:05 開会挨拶(物材機構)館山 佳尚
  • 13:05-13:10 来賓挨拶
  • 13:10-13:25 富岳電池課題全体概要(物材機構)館山 佳尚
  • 13:25-13:55 招待講演「持続可能な社会における電気化学エネルギー変換の重要性と計算科学への期待」(物材機構)魚崎 浩平
  • 13:55-14:15 電気化学界面シミュレーション技術の社会実装と電池材料への適用(サブ課題A-1)(産総研)大谷 実
  • 14:15-14:35 休憩
  • 14:35-14:55 大規模第一原理計算による全固体電池電解質界面のイオン・電子状態解明(サブ課題A-2)(物材機構)館山 佳尚
  • 14:55-15:15 燃料電池反応の計算科学と次世代型電極の実現に向けた計算予測(サブ課題B-1)(東大物性研)杉野 修
  • 15:15-15:35 燃料電池高分子電解質膜バルク中における物質輸送の分子動力学計算による研究(サブ課題B-2)(東大院新領域)岡崎 進
  • 15:35-15:40 閉会挨拶(東大物性研)杉野 修
参加費:無料。
問合先:物質・材料研究機構 富岳電池課題 事務局
E-mail:fugakubfc-office@ml.nims.go.jp