日本地質学会第126年学術大会(2019年山口大会)

シンポ・セッション一覧

 

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招待講演者一覧
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シンポジウム(2)    
S1.島弧ダイナミクス S2.西日本の土石流災害  
トピックセッション(7)    
T1.日本海拡大に関連した... T2.大学・博物館の学術標本の未来 T3."人新世" の堆積学
T4.文化地質学 T5.南海トラフ地震発生帯... T6.中国地方の活断層,地震
T7.日本列島形成史の新景観    
レギュラーセッション(25)    
R1.深成岩・火山岩 R2.岩鉱一般 R3.噴火・火山発達史
R4.変成岩とテクトニクス R5.地域地質・地域層序 R6.ジオパーク
R7.新生代の地質事変記録    
R8.海洋地質 R9.堆積物の起源・組織・組成 R10.炭酸塩岩の起源...
R11.堆積過程・堆積環境... R12.石油・石炭地質学 R13.岩鉱の変形と反応
R14.沈み込み帯・陸上付加体 R15.テクトニクス R16.古生物
R17.ジュラ系+ R18.情報地質 R19.環境地質
R20.応用地質 R21.地学教育・地学史 R22.第四紀
R23.地球史 R24.原子力と地球科学 R25.鉱物資源
アウトリーチセッション    
OR.アウトリーチセッション    

*タイトル(和英),世話人氏名・所属,概要を示します.*印は代表世話人(連絡責任者)です.


シンポジウム:1件

S1.島弧ダイナミクス研究のフロンティア

A research frontier of geodynamics in island arc
世話人: 大橋聖和*( 山口大:oohashik@yamaguchi-u.ac.jp),大坪 誠(産総研),重松紀生(産総研),野田博之(京都大)
Convener:Kiyokazu Oohashi*(Yamaguchi Univ.),Makoto Otsubo(AIST), Norio Shigematsu(AIST), Hiroyuki Noda(Kyoto Univ.)

近年の宇宙測地技術の発展,地震観測網の稠密化, そして高速計算技術の発達は,島弧をはじめとする変動帯 の理解に新展開をもたらしている.また,これらを地質学 的観察と結びつけ,現象論である「地殻変動学」を,応力・ 媒質特性・歪を統合的に理解しようとする「地殻ダイナミ クス学」へと進化させようとする試みがなされている.本 シンポジウムでは,このような融合研究を主に地質学の視 点からリードしているキースピーカーを招き,島弧の変形 に関する長年の諸問題やパラドックスの解決を試みる.

 

S2.西日本で多発する土石流災害—平成21年7月中国・九州北部豪雨から10年[共催:中国地質調査業協会山口県支部・山口県測 量設計業協会]

Debris flow disaster occurs frequently in west Japan- 10 years later the Chugoku-North Kyushu Heavy Rainfall in July 2009
世話人:楮原京子*(山口大:k-kago@yamaguchi-u.ac.jp)・西山賢 一(徳島大)
Convener: Kyoko Kagohara*(Yamaguchi Univ.)・Kenichi Nishiyama(Tokushima Univ.)

近年,西日本では甚大な土砂災害が相次いで発生してい る.いずれも豪雨に伴った土砂災害であったものの,崩壊 や土石流の形態,密度などその様相は異なり,極端気象現 象が増えつつある現代において,その発生メカニズムの解 明は,より一層求められている.そうした中,土砂災害の 発生時期に関しては,土石流堆積物に対する放射性炭素や 酸素同位体比などを用いた年代測定技術の適用,古文書記 録との対比によって,豪雨サイクルとは独立して崩壊しや すくなる百年スケールの地質学的サイクルが併存すること なども明らかになってきた.一方,土砂災害の発生に関す る知見や技術が蓄積されることと並行して,それらを防災・ 減災に活かすことが求められる.ハード的対策,ソフト的 対策としての地学教育,そして教訓を風化させない取組み など,研究成果と社会をつなぐ活動を推進していく必要が ある.山口県防府市に甚大な被害をもたらした平成21年7月 中国・九州北部豪雨の土砂災害から10年となる今年,山口 で本シンポジウムを開催する.
招待講演予定者:金折裕司(山口大・名誉)・釜井俊孝(京都大)・鈴木素之(山口大)・曽我部 淳(中電技術コンサ ルタント)・池田 晋・牛丸正美(防府市防災危機管理課) ほか

トピックセッション:7件

 

T1.日本海拡大に関連したテクトニクス,堆積作用,マグマ活動,古環境[共催:地球電磁気・地球惑星圏学会]

Tectonics, sedimentation, magmatism and paleoenvironments related to the Japan Sea opening
世話人:星 博幸*(愛知教育大;hoshi@auecc.aichi-edu. ac.jp)・細井 淳(産総研)・羽地俊樹(京都大)・新正裕 尚(東京経済大)・斉藤 哲(愛媛大)・高野 修(石油資 源開発)・入月俊明(島根大)・林 広樹(島根大)
Convener: Hiroyuki Hoshi*(Aichi Univ. Edu.)・Jun Hosoi (AIST)・Toshiki Haji(Kyoto Univ.)・Hironao Shinjo (Tokyo Keizai Univ.)・Satoshi Saito(Ehime Univ.)・ Osamu Takano(JAPEX)・Toshiaki Irizuki(Shimane Univ.)・Hiroki Hayashi(Shimane Univ.)

本セッションの目的は,日本海拡大に関連し た日本弧とその周辺のテクトニクス,堆積作用,マグマ活 動,および古環境について最新の研究成果を集め,現時点 での理解と問題点を整理し,今後の研究の見通しについて ヒントを得ることである.地域地質,地球化学,生層序な どのデータが着実に蓄積してきていることに加え,この10 年間には高精度ジルコン年代と海域・陸域の地球物理学的 探査データも大幅に増加した.こうした背景から,日本海拡大と日本弧形成のメカニズム,および日本海拡大期のテ クトニックな事件と堆積作用,火成作用,古環境変動の相 互関係を学際的に議論する場が必要と考え,本セッション を提案する.2名の招待講演者には,日本海地殻の地球物理 学的探査の最新データ,および約7億年にわたる日本列島地 質構造発達史の観点から見た日本海拡大の地質学的意味に ついて,それぞれご講演いただく予定である.日本海拡大 に関連した層序,地質構造,堆積,古生物,年代測定,岩 石・鉱物,地球化学,構造探査,古地磁気,モデリングな どの研究を歓迎する.
招待講演予定者:佐藤 壮(気象庁札幌管区気象台,非会員)・ 磯﨑行雄(東京大,会員)
 

 

T2.大学・博物館における学術標本の未来―人口減少・災害多発社会における標本散逸問題を考える―[後援:日本学術会議]

Future of Academic collections in Universities and Museums, Japan
世話人:堀 利栄*(愛媛大;shori@sci.ehime-u.ac.jp)・小宮 剛(東京大)
Convener: Rie S. Hori (Ehime Univ.)・Tsuyoshi Komiya (Univ. of Tokyo)

日本で近代科学が産声をあげて約150年,この 間日本の地質学は国内のみならず海外にも進出し,多くの貴 重な試料を収集してきた.しかし,近年の日本社会の急速な 高齢化,大量退職および高等教育・研究機関における予算の 縮小により,自然科学系の大学教員・研究者数が急速に減少 し,管理者不在となった貴重な学術研究標本・資料が散逸す る危機にさらされている.また,頻発する自然災害によって 学術標本が被災するケースも増え,脆弱な地方の大学や博物 館で収容されている学術標本保管のあり方も問われる時代に なっている.このような状況で,それらの学術標本の一部は 博物館に移管されたものの,スペースや管理経費等の関係で 適切な措置がされず,すでに廃棄されてしまったものも多数 あり,成熟した博物学が基盤にある欧米に対して,現在の日 本における学術標本のあり方が厳しく問われている.特に, 地球科学系の岩石,鉱物,タイプ標本を除く化石および学術 資料の維持・管理は研究者個人の裁量に任されていた事もあ り,現状の把握でさえままならない.今こそ,学界コミュニ ティーでこのような問題について議論すべき時にある.本セ ッションでは,地球科学系や生物科学系の標本・資料に焦点 をあて,次世代に残し,活用されるべき学術標本・資料のあ り方について,関係する研究者の方々に講演いただき,皆様 と議論していきたい.
招待講演者:鈴木まほろ(岩手博,非会員)・真鍋 真(国 立科博,非会員)

 

T3."人新世" の堆積学

Sedimentology in "Anthropocene"
世話人: 川村喜一郎*( 山口大学;kiichirokawamura@ gmail.com)・小栗一将(JAMSTEC)・新井和乃(高知大)・ 入野智久(北海道大)
Convener: Kiichiro Kawamura(Yamaguchi Univ)・ Kazumasa Oguri(JAMSTEC)・Kazuno Arai(Kochi Univ.)・Tomohisa Irino(Hokkaido Univ.)

人類は,地球上での活動を拡大させた結果, 地球表層にも影響を与えてきた.新しいところでは,戦後 行われた数多くの核実験によって大気中に放出された放射 性核種は地表に降り積もり,地層に記録された.チェルノ ブイリ事故,福島第一原発事故でも同様である.一方で, 工場などから排出された有害な化学物質は深海底にも到達 した.それらもいずれ地層記録となるのかもしれない.また,廃棄されたプラスチックは,陸上,海底問わず地層に 混入し,分解することなく埋没していくだろう.そのよう な人類の活動の記録は,化学成分,放射性元素,人工物粒 子のような形で地層中に,第四紀の人類活動期である「人新世」の化石として保存される.もし,タイムマシンで未 来を見ることができるのならば,それらは立派な化石とな っているのかもしれない.このように,私たちの活動はも はや地層となっている.これ以外にも沿岸の埋め立てや切 土,盛り土など,地形の人工改変や,津波や土石流,火山 砕屑物などによる大規模な街や農地の埋め立てなどは,そ の後の人類の生活に大きな影響を及ぼしている.このセッ ションでは,私たちの生きている時代での,私たちが地球 表層に及ぼしている影響について考えることを主眼として いる.ここで説明したもの以外にも,地球表層における諸 現象について発表を広く募り,人類活動の記録プロセスと その読み取り方とについて分野を超えて考えたい.
招待講演者: 磯辺篤彦(九州大, 非会員)・中嶋亮太 (JAMSTEC,非会員)

 

T4. 文化地質学[共催:文化地質研究会]

Culture geology
世話人:鈴木寿志*(大谷大;hsuzuki@res.otani.ac.jp)・宮本知治(九州大)・川村教一(兵庫県立大)
Convener: Hisashi Suzuki (Otani Univ.)・Tomoharu Miyamoto (Kyushu Univ.) ・Norihito Kawamura(Univ. of Hyogo)

文化地質学は人類の文化・文明が,地質とどのように関わってきたか,そして現在もどのように関わっているかを研究する学際的学問分野である.これまでのトピックセッションでは,以下のような研究例が示された.(1)地質を石材など資源として活用した事例研究,(2)考古遺物の成分分析を行った研究,(3)地域の固有文化との関わりを論じた研究,(4)博物館などでの普及・教育実践についての研究,(5)地質に関わる文学の研究,(6)山岳霊場など宗教と地質の関わりを論じた研究.招待講演との関連から,今年の大会ではとくに(6)の地質と宗教の関わりについて論じた研究発表を歓迎したい.もちろん研究発表の申込みはこれに限定せず,文化・文明と地質との関わり,人・社会の営みと地質との関わり,観光資源としての地質など,地質と人々との関わりについて論じたすべての研究発表を歓迎する.
招待講演者:根井 浄(元龍谷大,非会員)・後 誠介(和歌山大,会員)

 

T5.集大成! 南海トラフ地震発生帯掘削計画

Achievement of the Nankai trough seismogenic zone experiment and future perspectives
世世話人:坂口有人*(山口大;arito@yamaguchi.ac.jp)・金 川久一(千葉大),山田泰広(JAMSTEC),山口飛鳥(東 京大) Convener: Arito Sakaguchi(Yamaguchi Univ.)・Kyuichi Kanagawa (Chiba Univ.)・Yauhiro Yamada (JAMSTEC)・ Asuka Yamaguchi (Univ. of Tokyo)

南海トラフの巨大地震発生メカニズムの理解を目的として,2007年から11年かけて実施された科学掘削が,2018年10月から2019年3月のIODP第358次航海で集大成を迎えた.東南海地震の震源断層をターゲットとした本プロジェクトは,地球深部探査船「ちきゅう」による深海底掘削を中心としながらも,構造探査,地震観測,地球物理観測,掘削コア分析,断層力学,孔内長期観測,海底観測網による長期モニタリングなど多彩な分野の研究者が世界から集結して,プレート沈み込み帯への理解を深めた国内屈指のビッグサイエンスである.その11年史は世界のプレート沈み込み帯サイエンスの進歩そのものと言えよう.本セッションでは,これまでの研究成果をまとめとして,招待講演として木村 学会員によるプロジェクト全体の研究成果ダイジェスト,倉本真一会員による深部掘削技術のレビューを行うとともに,この3月に終了したばかりの第358次航海の最新の成果を議論する.
招待講演者:木村 学(東京海洋大,会員)・倉本真一 (JAMSTEC,会員)

 

T6.中国地方の活断層, 地震活動とひずみ集中帯

Quaternary faults, seismicity and strain concentration zone in the Chugoku district
世話人: 大橋聖和*( 山口大;oohashik@yamaguchi-u. ac.jp)・向吉秀樹(島根大)・小林健太(新潟大)
Convener: Kiyokazu Oohashi(Yamaguchi Univ.)・Hideki Mukoyoshi(Shimane Univ.)・Kenta Kobayashi(Niigata Univ.)

震災に対してノーマークであった中国地方で,2000年以降,被害地震が多発している.また,活断層や山口-出雲地震帯と呼ばれる微小地震活動の帯,変形速度の速い領域(山陰ひずみ集中帯)の存在が,地質・地震・測地観測から明らかになってきた.さらに近年では,鳥取県西部地域にて超高密度の地震観測が行われるとともに,これらの活動が新第三紀以前に形成された地質構造およびその発達史と組み合わせて説明されるようになるなど,日本列島の第四紀地殻変動を理解する上での一つの模式地になりつつある.低活動性断層や伏在活断層など未知のリスクの事前検出は,中国地方のみならず世界的にも重要な問題であり,測地・地震観測結果と融合させて内陸直下型地震の発生過程を解明することが学術的・社会的な課題である.地震リスクの評価と普及啓発においても地質学が担う役割は大きく,本セッションを契機に学際的な取り組みと内外への情報発信を加速させたい.
招待講演者:飯尾能久(京都大・防災研,非会員)・西村卓也(京都大・防災研,非会員)

 

T7.日本列島形成史の新景観

New views on the geotectonic evolution of Japan
世話人:磯崎行雄(東京大;isozaki@ea.c.u-tokyo.ac.jp)・ 澤木佑介 (東京大)・青木一勝 (岡山理科大)
Convener: Yukio Isozaki (Univ. of Tokyo)・YusukeSawaki (Univ. of Tokyo)・Kazumasa Aoki (Okayama Unive. of Sci.)

日本の多様な造山帯岩石について,ジルコンU-Pb年代測定という新手法によって,従来とは大きく異なるテクトニクス解釈の必要性が明らかになった.約5億年前まで遡る日本列島の地殻形成史前半の解明のためには,極めて限定された地質学的証拠の探索が不可欠となる.新観点/手法による本邦産の古期岩類の検討から,これまで不明な事柄が多かった古生代および中生代初期の花崗岩類や片麻岩の詳細な年代が得られるようになり,東アジア縁辺における具体的かつ正確なテクトニクスが議論できるようになった.また比較的若い過去の造山帯産物がよく残存している白亜紀以降の弧-海溝系についても,砕屑性ジルコン年代学の成果によって,前弧盆地,弧内盆地そして背弧盆地の分化過程などの詳細が解明されつつある.それに従って,従来,比較的関心が低かった新生代前半のテクトニクスについても,新たなそして重要な知見がもたらされている.これらの多様なテーマを内包する本セッションでは,日本列島形成史の最新の描像を探る.
招待講演者:野田 篤(産総研,会員)・堤 之恭(国立科博,会員)

レギュラーセッション:25件  

※( )内は責任母体となる専門部会または委員会です.
 

R1.深成岩・火山岩とマグマプロセス(火山部会・岩石部会)

Plutonic rocks, volcanic rocks and magmatic processes
世話人:上澤真平*(電中研;uesawa@criepi.denken.or.jp)・栗谷 豪(北海道大)
Convener: Shimpei Uesawa* (CRIEPI)・Takeshi Kuritani (Hokkaido Univ.) 

深成岩および火山岩を対象に,マグマプロセスにアプローチした研究発表を広く募集する.発生から定置・固結に至るまでのマグマの物理・化学的挙動や,テクトニクスとの相互作用について,野外地質学・岩石学・鉱物学・火山学・地球化学・年代学など様々な視点からの活発な議論を期待する.
招待講演者:予定なし

R2.岩石・鉱物・鉱床学一般(岩石部会)

Petrology, mineralogy and economic geology
世話人: 桑谷 立*(JAMSTEC;kuwatani@jamstec. go.jp)・吉田健太(JAMSTEC)
Convener: Tatsu Kuwatani* (JAMSTEC)・Kenta Yoshida (JAMSTEC)

岩石学,鉱物学,鉱床学,地球化学などの分野をはじめとして,地球・惑星物質科学全般にわたる岩石及び鉱物に関する研究発表を広く募集する.地球構成物質について多様な研究成果の発表の場となることを期待する.データ科学など新たなアプローチによる研究も歓迎する.
招待講演者:辻森 樹(東北大,会員)

 

R3.噴火・火山発達史と噴出物(火山部会)

Eruption, evolution and products of volcanic processes
世話人:南 裕介*(産総研;y.minami@aist.go.jp)・上澤真平(電中研)
Convener: Yusuke Minami* (AIST)・Shimpei Uesawa (CRIEPI)

火山地質ならびに火山現象のモデル化に関し,マグマや熱水流体の上昇過程,噴火様式,噴火経緯,噴出物の移動・運搬・堆積,各火山あるいは火山地域の発達史,火山活動とテクトニクス・化学組成をはじめとする,幅広い視点からの議論を期待する.
招待講演者:予定なし

R4.変成岩とテクトニクス(岩石部会)

Metamorphic rocks and tectonics
世話人: 田口知樹*( 京都大;taguchi-tomoki@kueps. kyoto-u.ac.jp)・足立達朗(九州大)・吉田健太(JAMSTEC)
Convener:Tomoki Taguchi* (Kyoto Univ.)・Tatsuro Adachi (Kyushu Univ.)・Kenta Yoshida (JAMSTEC

国内および世界各地の変成岩を主な対象に,記載的事項から実験的・理論的考察を含め,またマイクロスケールから大規模テクトニクスまで,様々な地球科学的手法・規模の視点に立った斬新な話題提供と活発な議論を期待する.
招待講演者:西山忠男(熊本大,会員)

 

R5.地域地質・地域層序・年代層序(地域地質部会・層序部会)

Regional geology and stratigraphy, chronostratigraphy
世話人:佐藤大介*(産総研;d-satou@aist.go.jp)・納谷友 規(産総研)・松原典孝(兵庫県立大)
Convener: Daisuke Sato* (AIST)・Tomonori Naya (AIST)・Noritaka Matsubara (Univ. Hyogo)

国内外を問わず,地域の地質や層序,および年代層序に関連した発表を広く募集する.地質図,年代,地球化学,分析,リモセン,活構造,地質調査法等の様々な内容の発表を歓迎し,地域を軸にした討論を期待する.なお,新生代に関する研究はR7「新生代の地質事変記録」で,日本海拡大に関連したトピックはT1「日本海拡大に関連したテクトニクス,堆積作用,マグマ活動,古環境」でも発表を受け付けている.
招待講演者:予定なし.

R6.ジオパーク(地域地質部会・ジオパーク支援委員会)

Geopark
世話人:天野一男*(日本大:ikap@cap.ocn.ne.jp)・高木秀雄(早稲田大) Conveners:Kazuo Amano* (Nihon Univ.)・Hideo Takagi (Waseda Univ.)

ジオパークの活動はますます盛んになり,広辞苑第七版にも項目として取り上げられるほど,社会での認知度も高まっている.今年度は,「地形地質遺産の価値を高める活動」,「保全・展示する活動」,「価値を文理融合的にとらえた例などをテーマとした講演を中心に募集する.もちろん,このテーマに直接関連しない自由な講演も歓迎する.

R7.新生代の地質事変記録(地域地質部会・層序部会)

Cenozoic geological records of Japan
世話人:細井 淳*(産総研;j.hosoi@aist.go.jp)・辻野 匠(産 総研)・星 博幸(愛知教育大)・羽地俊樹(京都大)
Convener: Jun Hosoi* (AIST)・Taqumi Tuzino (AIST)・ Hiroyuki Hoshi(Aichi Univ. Edu.)・Toshiki Haji (Kyoto Univ.)

本セッションは,新生界に関する研究発表を広く募集す る.話題は,地域的なものからグローバルなものまで問わ ない.また研究分野も問わず,地域地質,層序,地質構造, 古生物,岩石,年代など,様々な発表を歓迎する.幅広い 視点から,日本列島における新生代の地質や構造発達史, 環境変動などを議論できる場にしたい.なお,日本海拡大 に関する研究は,トピックセッション「日本海拡大に関連 したテクトニクス,堆積作用,マグマ活動,古環境」での 発表も受け付けている.
招待講演者:予定なし

R8.海洋地質(海洋地質部会)

Marine geology
世話人:芦 寿一郎*(東大大気海洋研:ashi@aori.u-tokyo. ac.jp)・小原泰彦(海上保安庁)・板木拓也(産総研)
Conveners:Juichiro Ashi* (AORI, Univ. of Tokyo)・ Yasuhiko Ohara (JCG)・Takuya Itaki (AIST)

海洋地質に関連する分野(海域の地質・テクトニクス・変 動地形学・海域資源・堆積学・海洋学・古環境学・陸域地質での海洋環境変遷研究など)の研究発表を募集する.調査速報・海底地形地質・画像データなどのポスター発表も歓迎する.
【招待講演予定者】多田隆治(東京大学:会員)・池原 実(高知大学:会員)

 

R9.堆積物(岩)の起源・組織・組成(堆積地質部会)[共催:日本堆積学会,石油技術協会探鉱技術委員会,日本有機地球化学会]

Origin, texture and composition of sediments
太田 亨*(早稲田大;tohta@toki.waseda.jp),野田 篤(産総研)
Tohru Ohta*(Waseda Univ.),Atsushi Noda(AIST)

砕屑物の生成(風化・侵食・運搬)から堆積岩の形成(堆積・沈降・埋積・続成)まで,組織(粒子径・形態)・組成(粒子・重鉱物・化学・同位体・年代)・物性などの堆積物(岩)の物理的・化学的・力学的性質を対象とし,その起源・形成過程・後背地・古環境や地質体の発達史を議論する.太古代の堆積岩から現世堆積物まで,珪質岩・火山砕屑岩・風成塵・リン酸塩岩・蒸発岩・有機物・硫化物などについての研究も歓迎する.
招待講演者:竹内 誠(名古屋大,会員),原 英俊(産総研, 会員)

 

R10.炭酸塩岩の起源と地球環境(堆積地質部会)[共催: 日本堆積学会・石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会]

Origin of carbonate rocks and related global environments
世話人: 足立奈津子*( 大阪市大:adachi@sci.osaka-cu. ac.jp)・白石史人(広島大)・山田 努(東北大)
Conveners:Natsuko Adachi* (Osaka City Univ.)・Fumito Shiraishi (Hiroshima Univ.)・Tsutomu Yamada (Tohoku Univ.)

炭酸塩岩・炭酸塩堆積物の堆積作用,組織,構造,層序,岩相,生物相,地球化学,続成作用,ドロマイト化作用など,炭酸塩に関わる広範な研究発表を募集する.また,現世炭酸塩の堆積作用・発達様式,地球化学,生物・生態学的な視点からの研究発表も歓迎する.
招待講演者:上野勝美(福岡大,会員)

 

R11.堆積過程・堆積環境・堆積地質(堆積地質部会・現行地質過程部会)[共催:日本堆積学会・石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会]

Sedimentary geology, processes and environments
世話人:松本 弾*(産総研;dan-matsumoto@aist.go.jp)・ 酒井哲弥(島根大)・新井和乃(高知大)
Convener: Dan Matsumoto* (AIST)・Tetsuya Sakai (Shimane Univ.)・Kazuno Arai (Kochi Univ.)

野外観察や室内実験によって堆積粒子の挙動や堆積物形成過程について検討した研究や,堆積物の運搬・堆積過程の観測結果,堆積物が形成される場としての環境(砂丘を含む風成環境,湖沼,河川,沿岸,陸棚,深海など)の特徴について,堆積学的手法や各種分析・測定によって検討した研究を広く募集する.また,露頭観察や得られた試資料に基づく堆積システムあるいは地層形成のダイナミクスに関する研究も歓迎する.
招待講演者:成瀬 元(京都大,会員)・David Hodgson (リーズ大,非会員)

 

R12.石油・石炭地質学と有機地球化学(石油石炭関係・ 堆積地質部会)[共催:石油技術協会探鉱技術委員会・日本有機地球化学会・日本堆積学会]

Geology and geochemistry of petroleum and coal
世話人:千代延俊*(秋田大;chiyo@gipc.akita-u.ac.jp)・島 津 崇(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)・三瓶良和(島 根大)
Convener: Shun Chiyonobu* (Akita Univ.)・Takashi Shimazu (JOGMEC)・Yoshikazu Sampei (Shimane Univ.)

国内外の石油・石炭地質および有機地球化学に関する講演を集め,石油・天然ガス・石炭鉱床の成因・産状・探査手法など,特にトラップ構造,堆積盆,堆積環境,貯留岩,根源岩,石油システム,資源量,炭化度などについて討論する.
招待講演者:荒戸裕之(秋田大,会員))

 

R13.岩石・鉱物の変形と反応(構造地質部会・岩石部会)

Deformation and reactions of rocks and minerals
世話人:大坪 誠*(産総研;otsubo-m@aist.go.jp)・大橋 聖和(山口大)・岡本 敦(東北大)・岡崎啓史(JAMSTEC)
Convener: Makoto Otsubo* (AIST)・Kiyokazu Oohashi (Yamaguchi Univ.)・Atsushi Okamoto (Tohoku Univ.)・ Keishi Okazaki (JAMSTEC)

岩石・鉱物の変形(破壊,摩擦,流動現象)と反応(物 質移動,相変化)およびその相互作用を,観察・分析・実験を通じて物理・化学的な側面から包括的に理解し,地球表層から内部における地質現象の解明を目指す.地質学,岩石学,鉱物学,地球化学など様々な視点・アプローチによる成果をもとに議論する.
招待講演者:岩森 光(東京大/JAMSTEC,会員)・片山 郁夫(広島大,会員)

R14.沈み込み帯・陸上付加体(構造地質部会・海洋地質部会)

Subduction zones and on-land accretionary complexes
世話人:橋本善孝*(高知大;hassy@kochi-u.ac.jp)・坂口有人(山口大)・中村恭之(JAMSTEC)・山本由弦(JAMSTEC)
Convener: Yoshitaka Hashimoto* (Kochi Univ.)・Arito Sakaguchi (Yamaguchi Univ.)・Yasuyuki Nakamura(JAMSTEC)・Yuzuru Yamamoto(JAMSTEC)

沈み込み帯・陸上付加体に関するあらゆる分野からの研 究を歓迎する.野外調査,微細構造観察,分析,実験,理論,モデリングのみならず海洋における反射法地震探査,地球物理観測,地球化学分析,微生物活動など多様なアプローチに基づいた活発な議論を展開したい.次世代の沈み込み帯・陸上付加体研究者を育てるべく,学生による研究発表も大いに歓迎する.
招待講演者:古市幹人(JAMSTEC・非会員)・大橋聖和(山口大・会員)

R15.テクトニクス(構造地質部会)

Tectonics
世話人:山口飛鳥*(東京大学:asuka@aori.u-tokyo.ac.jp)・ 末岡 茂(JAEA)・宮川歩夢(産総研)
Conveners:Asuka Yamaguchi* (Univ. Tokyo)・Shigeru Sueoka (JAEA)・Ayumu Miyakawa (AIST)

陸上から海洋における野外調査や各種観測の他,実験や理論などに基づき,日本や世界各地に発達するあらゆる地質体の構造,成因,形成過程や発達史に関する講演を募集する.また,現在進行している地殻変形や活構造に関する研究成果も歓迎する.
招待講演者:金折裕司(山口大,会員)・野田 篤 (産総研,会員)

 

R16.古生物(古生物部会)

Paleontology
世話人:生形貴男(京都大)・太田泰弘(北九州博)・上松佐知子*(筑波大:agematsu@geol.tsukuba.ac.jp)
Conveners:Takao Ubukata (Kyoto Univ.)・Yasuhiro Ota (Kitakyushu Mus.)・Sachiko Agematsu* (Univ. of Tsukuba)

古生物の生物学的研究,化石試料を利用した地球科学的研究,古生物学の方法論に関する研究など,古生物に関連した幅広い内容の研究について発表・討論を行う.
招待講演者:江崎洋一(大阪市立大,会員)

 

R17.ジュラ系+(古生物部会)

The Jurassic +
世話人:松岡 篤*(新潟大:amatsuoka@geo.sc.niigata-u. ac.jp)・近藤康生(高知大)・小松俊文(熊本大)・中田健太郎(福井県立恐竜博)
Conveners:Atsushi Matsuoka* (Niigata Univ.)・Yasuo Kondo (Kochi Univ.)・Toshifumi Komatsu (Kumamoto Univ.)・Kentaro Nakada (Fukui Pref. Dinosaur Mus.)

2019年の「ジュラ系+」は,2018年に引き続き,ジュラ系・白亜系境界(JKB)を主テーマとして設定する.とくに非海成層の分布が広いアジアにおけるJKBについて,各方面からのデータを持ち寄り,多角的に検討したい.2019年6月にはスロバキアのブラティスラバでJurassica XIVが,2019年7月にはイタリア・ミラノでSTRATI2019が開催される.これらの国際会議の成果を,「ジュラ系+」のセッションに反映させたいと考えている.なお,アジアの白亜系を扱うIGCP679(代表:Li Gang教授)がUNESCO-IGCP評議会において採択され,2019年より活動を開始する.「ジュラ系+」では,今後このIGCP679とも密接に連携をはかりつつ取り組んでいきたい.
招待講演者:脇田浩二(山口大,会員)
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R18.情報地質とその利活用(情報地質部会・地域地質部会)

Geoinformatics and its application
世話人:野々垣 進*(産総研:s-nonogaki@aist.go.jp)・斎 藤 眞(産総研)
Conveners:Susumu Nonogaki* (AIST)・Makoto Saito (AIST)

地質情報の取得・デジタル化・データベース構築をはじ めとして,デジタル管理した地質情報の数理解析・統計解析・画像処理・地理空間情報との統合利用,地質プロセスや地質構造の認識を基礎にした3次元地質モデルの構築・可視化,ボーリングデータの管理・分析,SNSを含むWebを通した地質情報の発信・共有など,地質情報の情報処理に関する全ての研究成果(理論・技術・システム開発・実践事例・応用事例など)の発表を歓迎する.また,これらの成果から得られた地質情報の利活用事例,利活用における問題点,比較検討・動向調査などの研究発表も歓迎する.
招待講演者:予定なし

R19.環境地質(環境地質部会)

Environmental geology
世話人:難波謙二(福島大)・風岡 修(千葉環境センター)・三田村宗樹(大阪市大)・田村嘉之*(千葉県環境財団:tamura@ckz.jp)
Conveners:Kenji Nanba (Fukushima Univ.)・Osamu Kazaoka (Res. Inst. Environ. Geol., Chiba)・Muneki Mitamura (Osaka City Univ.)・Yoshiyuki Tamura* (Chiba Pref. Environ. Foundation)

地質汚染,医療地質,地盤沈下,湧水,水資源,湖沼・河川,都市環境問題,法地質学,環境教育,地震動,液状化・流動化,地震災害,岩盤崩落など,環境地質に関係する全ての研究の発表・討論を行う.
招待講演者:予定なし

R20.応用地質学一般およびノンテクトニック構造(応用地質部会)

Engineering geology and non-tectonic structures
世話人:西山賢一(徳島大)・山崎新太郎*(京大防災研; yamasaki.shintaro.3m@kyoto-u.ac.jp)
Convener: Ken-ichi Nishiyama (Tokushima Univ.)・Shintaro Yamasaki* (DPRI, Kyoto Univ.)

応用地質学一般では,種々の地質ハザードの実態,調査,解析,災害予測,ハザードマップの事例・構築方法,土木構造物の設計・施工・維持管理に関する調査,解析など,応用地質学的視点に立った幅広い研究を対象とする.また, ノンテクトニック構造では,ランドスライドや地震による一過性の構造,重力性の構造等の記載,テクトニック構造との区別や比較・応用等の研究を対象にして発表・議論する.
招待講演者:廣瀬 亘(道総研,会員)

R21.地学教育・地学史(地学教育委員会)

Geoscience Education/History of Geoscience
矢島道子*(日本大;pxi02070@nifty.ne.jp),三次徳二(大分大)
Michiko Yajima*(Nihon Univ.),Tokuji Mitsugi (Oita Univ.)

地学教育,地学史に関わる研究発表を広く募集する.新学習指導要領についての教育現場からの問題提起や,実践報告に加え,大学や博物館,研究所等が行うアウトリーチに関わる実践報告についても歓迎する.また地学史からの問題提起,貴重な史的財産の開示を歓迎する.
招待講演者:予定なし

R22.第四紀地質(第四紀地質部会)

Quaternary geology
世話人:三田村宗樹*(大阪市大;mitamura@sci.osaka-cu. ac.jp)・長橋良隆(福島大)・竹下欣宏(信州大)
Convener: Muneki Mitamura*(Osaka City Univ.)・ Yoshitaka Nagahashi (Fukushima Univ.)・Yoshihiro Takeshita (Shinshu Univ.)

第四紀地質に関する全ての分野(環境変動・気候変動・ 湖沼堆積物・地域層序など)からの発表を含む.また,新 しい調査や研究,方法の開発や調査速報なども歓迎する.
招待講演者:予定なし

R23.地球史(環境変動史部会)

History of the Earth
世話人: 清川昌一*( 九州大;kiyokawa@geo.kyushu-u. ac.jp)・小宮 剛(東京大)・山口耕生(東邦大)・尾上哲 治(九州大)・須藤 斎(名古屋大)・黒田潤一郎(東京大)
Convener: Shoichi Kiyokawa* (Kyushu Univ.)・Tsuyoshi Komiya (Univ. Tokyo)・Kosei Yamaguchi (Toho Univ.)・ Tetsuji Onoue (Kyushu Univ.)・Itsuki Suto (Nagoya Univ.)・Junichiro Kuroda (Univ. Tokyo)

地球史を通して,大気や海洋,それに生命圏は様々な時間スケールで大きな変化を遂げてきた.それは,火山活動などの地球内部の活動や,太陽活動や公転軌道要素,隕石衝突など地球外要因によっても駆動されている.地球史における大気・海洋・生命圏の変動は,地層や化石に記録される.これらの変動を,多岐にわたる科学的手法により紐解くことは,地質学の大きな醍醐味の一つといえよう.本セッションは,特定の時代や特定の科学的手法にとらわれず,地球史上に残される環境変動や地殻変動の謎に迫る研究を広く募集し,インタラクティブな議論を展開する場にしたい.
招待講演者:臼井寛裕(JAXA,非会員)・早坂康隆(広島大,会員)

R24.原子力と地質科学(地質環境の長期安定性研究委員会)[共催:日本原子力学会バックエンド部会]

Nuclear energy and geological sciences
世話人: 吉田英一*( 名古屋大:dora@num.nagoya-u.ac.jp)・梅田浩司(弘前大学)・高橋正樹(日大)・渡部芳夫(産総研)
Conveners:Hidekazu Yoshida* (Nagoya Univ.)・Koji Umeda (Hirosaki Univ.)・Masaki Takahashi (Nihon Univ.)・Yoshio Watanabe (AIST)

原子力は,ウラン資源探査,活断層等を考慮した耐震安 全性評価,廃棄物の地層処分,放射性物質の環境動態等の多くの地質科学的課題を有している.本セッション「原子力と地質科学(Nuclear Energy and Geological Sciences)」は,このような日本の原子力に関わる地質科学的課題について,地球科学的知見の議論及び関連する学会や研究者間の意見交換を行うことを目的としており,幅広い分野からの参加,発表を歓迎する.
招待講演者:日高 洋(名古屋大,非会員)

R25.鉱物資源と地球物質循環(鉱物資源部会)

Mineral resources and global material cycles
世話人: 中村謙太郎*( 東京大;kentaron@sys.t.u-tokyo. ac.jp)・加藤泰浩(東京大)・岩森 光(JAMSTEC/東京大)
Convener: Kentaro Nakamura* (Univ. Tokyo)・Yasuhiro Kato (Univ. Tokyo)・Hikaru Iwamori (JAMSTEC/Univ. Tokyo)

近年,海底鉱物資源をはじめとする新しい資源の開発に 向けた動きが活発化し,鉱物資源への注目が高まっている. 鉱物資源の形成過程に関わる様々な元素の輸送・濃集過程 は,ダイナミックな地球における物質循環と分化の一部に 他ならず,鉱物資源の成因を考える上では,地球全体にま たがるグローバルな物質循環とその変遷,そしてその資源 形成との関わりについての包括的な理解が不可欠である. 本セッションでは,鉱物資源そのものに加え,これまで着 目されることが少なかった資源形成をとりまく地球表層-内 部環境,テクトニックセッティング,ダイナミクスと,資源の形成メカニズムとの関わりについても,グローバルに 議論する場を提供したい.
招待講演者:森下祐一(静岡大, 非会員)

OR. 日本地質学会アウトリーチセッション(一般公開,ポスター発表のみ)

Outreach session
星 博幸*(愛知教育大:hoshi@auecc.aichi-edu.ac.jp)・須藤 斎(名古屋大)
Hiroyuki Hoshi* (Aichi Univ. Education) and Itsuki Suto (Nagoya Univ.)
 
研究成果を社会に発信する場として設けられたセッショ ン.地質学と関連分野を対象とし,開催地とその周辺の地質や地学に関する研究紹介,社会的に注目されている地質および関連トピックの研究紹介,特定分野の研 究到達点や課題の解説など.客層は会員(専門家)ではなく市民であることに注意.申込多数の場合は行事委員会にて採否を検討する.