ポスター発表12
連携医療・地域医療

[P61] 在宅療養患者を介護する家族に対する心理的支援の有効性についての検討

○加地 彰人¹、福田 泉^1,2 (1. 医療法人　あき歯科医院、2. 宇摩歯科医師会在宅歯科医療連携室オーラルケアサポート)

【目的】
歯科訪問診療においては，患者を中心にその家族や他職種と連携を組みながら歯科治療やケアを行うが，その中で，特に在宅療養高齢患者の場合，介護する側である家族は主に一人であり，そのことが介護者に精神的な疲労やストレスを生じさせるにも関わらず，そのサポートは不足していることが多い。患者の治療やケアを実施する中で，介護者である家族のストレスを軽減（緩和）させたり，生じさせないような予防を行うことが，長期にわたる介護を可能にできるか，その有効性について検討することを目的とした。
【方法】
在宅にて長期療養している高齢患者の介護を担う家族（夫婦2人世帯）に対して，心理的支援を行うことによりストレスが軽減するかを調べるため，歯科治療と口腔ケア，食支援を看取りまで行った２例に対し，聞き取り調査を実施した。
【結果と考察】
患者を介護する家族に対する支援につながる我々のサポートは，家族の心理的負担を軽減することを積極的に実施したことにより，負担は少しではあるが軽減し，介護のストレス軽減により長期にわたる介護やケアが継続できた要因の一つであると考え，今後どのようなサポートがより効果的かをさらに検討していく予定である。（COI開示：なし）（倫理審査対象外）