[P5] ポスター発表5

[P5-052] 自閉症スペクトラム障害児に対する「どこ」「だれ」の質問に対する応答反応の指導

日常生活場面における質問応答反応の効果

〇永冨 大舗¹、野呂 文行² (1. 筑波大学　人間総合科学研究科、2. 筑波大学　人間系)

キーワード：自閉症スペクトラム障害、質問応答反応、日常生活場面への般化

本研究はASDのある児童に対して、写真を提示した後、「どこ」「だれ」を用いた質問に対して適切に答えるための指導を行った。視覚プロンプトとして、質問を文字に変換し、回答を文字で示した文字カードを用いた。本指導により質問応答が可能となり、質問、回答を音声に変換した後も正反応率は維持した。般化課題では、ぬいぐるみを探させ、「どこ」「だれ」を用いた質問を行った。正反応を音声で提示し模倣させることで質問応答反応が可能となった。本研究により、視覚プロンプトを行うことで2つの質問である「どこ」「だれ」の条件性弁別が可能になったこと、日常生活の般化には、音声模倣などの追加の手続きが必要であることが示された。