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[P5-053] 未知漢字の学習が困難な児童の系統的視機能評価
キーワード:漢字学習、空間処理、系統的視機能評価
未知漢字の学習につまずく児童(9歳・男児)について、学習支援をめざして系統的視機能評価を行なった。症例は漢字の全体構造がつかめないことから、新たな漢字の学習に苦手意識があった。WISC-Ⅳ(FSIQ92)の下位検査では、積木模様・数唱・記号の評価点が低値であった。WAVESの「形うつし」・Rey複雑図形の模写は困難であったが、一度「なぞり書き」すると概ね正確に描画できた。これらの結果は、図形および未知漢字の模写/書写には、ともに背側-腹側系視覚路の視空間処理能力が必要であることを示唆しており、「なぞり書き」の効果は動作に関わる背側-背側系視覚路との機能的接合により現れたと考える。
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