[P9] ポスター発表9

[P9-112] 小学校特別支援教室に通う効果を児童・保護者はどのように感じているか

東京都Ａ地区の特別支援教室に通う児童とその保護者への質問紙調査の結果から

〇渕上 真裕美¹、橋本 創一²、李 受眞³、三浦 巧也⁴、大伴 潔²、林 安紀子² (1. 東京学芸大学大学院教育学研究科、2. 東京学芸大学特別支援教育・教育臨床サポートセンター、3. 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科、4. 東京農工大学)

キーワード：特別支援教室、通級指導による効果、小学生

平成28年度から東京都では従来の通級指導教室に代わり，全小学校に特別支援教室の導入が進められた。本研究は，A地区の特別支援教室に通う児童とその保護者に，通級指導による効果について質問紙調査した。その結果，児童と保護者の双方において特別支援教室によるポジティブな変化を感じていることが示された。特に児童本人はその傾向が顕著であり，ソーシャルスキルや授業参加などにおいて変化を実感していた。また，特別支援教室は児童にとって単なるスキルなどの獲得の場ではなく，学校における安心できる場であることがうかがわれた。こうした心理的な安定を促す場所の存在が，学校生活をより充実したものにしている可能性が考えられた。