一般社団法人日本LD学会 第29回大会(兵庫)

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[P1] アセスメント

[P1-02] 財布探し課題の臨床的解釈の検討

SRS-2対人応答性尺度との関連

〇清水 里美1 (1. 平安女学院大学短期大学部)

キーワード:財布探し課題、SRS-2対人応答性尺度、新版K式発達検査

新版K式発達検査に含まれる財布探し課題は、10歳前後のプランニングの発達を観る検査として知られている。しかしながら、成人でも基準に満たない反応が生じることが少なくない。本研究では、成人における不通過反応の要因分析をおこなうため、財布探し課題の判定とSRS-2対人応答性尺度における「社会的コミュニケーションと対人的相互交流(SCI)」を比較検討した。25歳以上54歳までの一般成人149名について分析したところ、財布探し課題の判定とSCI値の高さについて、部分的に有意な関連がみられた。また、財布探し課題の反応とSRS-2の自己評定、他者評定に関して特徴的な関連が示唆された。本研究の結果について、臨床的な解釈における一つの観点として今後さらに検討を重ねることが求められる。

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