The 68th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題(口演)

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O-27~O-31 保健教育

座長:岩田 英樹(金沢大学)

[O-28] 養護教諭と担任のICTを活用した連携による理科実践授業の安全強化の新たな取り組み

森重 比奈1, 土屋 綾子2, 野村 純3, 土田 雄一3, 伊藤 裕志3 (1.東京学芸大学大学院 連合学校教育学研究科, 2.大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科 千葉校, 3.千葉大学 教育部)

Keywords:学校危機管理、ICT、理科

【目的】日本スポーツ振興センターの報告によると、小学校では年間約8万件の負傷事故が各教科の授業中に発生している。この数字は、療養に要した費用の額が5千円以上のもののみであり、実際にはさらに多くの事故が発生していることが考えられる。このため学校危機管理においては、事故の未然防止だけではなく、事故発生を想定したクライシスマネジメントも重要である。しかし、日々の授業中に起きる事故対応を想定した研修はほぼ行われおらず、事故発生時の初動対応は、担任の対応力に依存している。例えば理科では、実験活動中に火傷・切傷・中毒等さまざまな種類の事故が発生する可能性があり、その特殊性から授業者本人による状況の伝達と、理科室内での早期対応が不可欠である。そこで、本研究では理科実験活動における安全を強化するために、ICTを用いて理科室と保健室をつなぎ、授業中に事故が発生してしまった際の対応力を高める取り組みを発案し、実践する。そして、実践校以外での運用における課題を明らかにする。【方法】理科室と保健室を遠隔会議システムでつなぎ、理科室で事故が発生した際にいつでも養護教諭の指示を仰ぐことができる環境の中で授業を行った。この実践の様子を撮影したビデオを、理科部会の研修の一環として視聴した。視聴後、この連携システムに対する小学校教員の考えをアンケートにより調査した。【結果・結論】調査結果・考察・結論については動画内にて発表する。