[1161] Investigation of failure mechanism in CFRP-reinforced deck slabs and verification of amine blushing phenomena
Keywords:CFRP、エポキシ樹脂、不具合、湿度、アミンブラッシング、赤外分光分析
コンクリート構造物の補強で用いられるCFRPが,施工後約3年で不具合が生じた橋梁床版の事例を調査した。変状箇所のCFRPを採取し,赤外分光分析した結果,パテ表面でのアミンブラッシングの発生が示唆された。エポキシ樹脂試験片を低温高湿度環境下で硬化させると,現場採取樹脂と同様の赤外吸収スペクトルが観測され,アミンブラッシングの発生を再現できた。同試験片を温冷繰り返し試験に供すると,サイクルの途中から浮きが発生し現場と類似した現象が観測された。これらの結果より,調査した橋梁のCFRP断面の不具合発生箇所と原因の特定,および室内での再現・検証する方法を見出した。