コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断 (鋼材腐食)/非破壊検査・診断(損傷・欠陥)

非破壊検査・診断 (鋼材腐食)/非破壊検査・診断(損傷・欠陥) 1

2025年7月16日(水) 10:00 〜 12:00 第6会場 (アイーナ8階 802)

座長:田中章夫(建築),河合慶有(土木)

[1270] 各種非破壊試験による埋込み長さが長い注入式接着系アンカー筋の長さおよび接着剤充填率の評価手法に関する基礎的検討

舘田英里香1, 内田慎哉1, 齊藤透2, 山下健太郎3 (1.富山県立大学 2.ケー・エフ・シー 3.東洋計測リサーチ)

キーワード:埋込み長さが長い注入式接着系アンカー、アンカー筋の長さ、接着剤充填率、injection-type adhesive anchor with a long embedment length、anchor length、adhesive filling ratio

本研究では,接着剤充填率の異なる埋込み長さが長い注入式接着系アンカーを対象に,超音波法で得られる反射エコーからアンカー筋の長さを推定するとともに,衝撃弾性波法により得られる波形からパワー伝送比を算出することで接着剤充填率を評価する方法について検討することを目的とした。その結果,アンカー筋の長さは,いずれの接着剤充填率においても,アンカー筋の呼び名D25,D22,D19,D16であれば精度よく推定できることがわかった。また,接着剤充填率は,衝撃弾性波法により得られるパワー伝送比に着目することで,接着剤が確実に充填されているかを判別できる可能性があることを明らかにした。