The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[XIII-29-06_08] 管理・環境(XIII-午前)

Fri. Mar 29, 2019 9:50 AM - 10:20 AM 第XIII会場 (8号館8601講義室)

Chairman:Kazuhiro Kawai(Azabu University)

9:50 AM - 10:00 AM

[XIII29-06E] 家畜ふん堆肥連年多施用による子実トウモロコシ減肥栽培(連用3年)

Watanabe Jun1, Sato Kaede2, Yuri Namie2 (1.Akita Prefectural Univ., 2.Akita Prefectural Livestock Experiment Station)

【目的】近年子実用トウモロコシ生産が注目されているが,一層の低コスト生産技術が必要となる.そこで生産費の約30%を占める肥料費について,家畜ふん堆肥を活用することによる化学肥料の低減と連年施用の影響を検討した.演者らは前回大会において,堆肥を2年間連年施用しても,生育・収量および飼料成分値に影響が認められないものの,土壌中のリン酸,カリ等が堆肥施用割合と共に増加することを報告し,続いて3年間連年施用の影響を明らかにする.【方法】RM110日の飼料用トウモロコシ品種を用い,各年5月下旬に播種した.堆肥は全窒素0.5%の家畜ふん堆肥を用い,10aあたり0t,4t,8t,12tを施用する4試験区として,堆肥と化学肥料により供給される窒素を合わせて12.5N-kg/10aに施肥設計した.生育,収量,飼料成分含量,土壌成分含量を調査した.【結果】生育および収量に試験区間による違いは認められず,年次による変化も無かった.一般飼料成分およびミネラル成分に試験区間差は認められなかった.収穫後の土壌中リン酸,カリ,石灰,苦土含量は堆肥施用量と共に増加した.リン酸では8t, 12t区で大幅な増加となった.※本研究は,生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち地域戦略プロジェクト)」の支援を受けて行った.