10:50 〜 11:00
[XIII29-12] 頸部への位置非固定の加速度センサ装着によるウシの反芻行動推定方式の検討
【目的】反芻時間はウシの健康状態を評価する際に重要な指標であると考えられている.加速度センサを頸部の特定位置に固定して装着することで反芻時間の測定が可能と報告されているが,特定位置への固定のため錘が必要になるなどの課題があった.そこで本研究では,位置非固定となる頸部への装着方法を用いてウシの反芻時間の測定が可能か検証した.
【方法】ホルスタイン種搾乳牛20頭,黒毛和種肥育牛34頭を用い,目視観察により1分ごとに姿勢および採食・反芻・飲水・歩行の行動を記録した.また,左記に分類されない動きの多い行動は動態,活動がない場合は非活動と記録した.3軸加速度センサは頸部を1周するベルトを用いて,位置を固定することなく装着し,加速度を連続的に記録した.3軸加速度センサ測定値よりL2norm値を算出し分析に用いた.
【結果】10分同一の行動を行った記録を抽出し,非活動時,反芻時,採食時のL2norm標準偏差の値を計算した.ホルスタイン種搾乳牛ではそれぞれ,7.7±2.3, 12.2±2.8, 46.1±11.0であり,黒毛和種肥育牛ではそれぞれ,7.3±2.9, 12.9±2.6, 35.3±6.3であった.
【結論】継続的な非活動時と反芻時,採食時に有意差があることが判明し,本方式でのウシの反芻行動時間の推定が可能である.
【方法】ホルスタイン種搾乳牛20頭,黒毛和種肥育牛34頭を用い,目視観察により1分ごとに姿勢および採食・反芻・飲水・歩行の行動を記録した.また,左記に分類されない動きの多い行動は動態,活動がない場合は非活動と記録した.3軸加速度センサは頸部を1周するベルトを用いて,位置を固定することなく装着し,加速度を連続的に記録した.3軸加速度センサ測定値よりL2norm値を算出し分析に用いた.
【結果】10分同一の行動を行った記録を抽出し,非活動時,反芻時,採食時のL2norm標準偏差の値を計算した.ホルスタイン種搾乳牛ではそれぞれ,7.7±2.3, 12.2±2.8, 46.1±11.0であり,黒毛和種肥育牛ではそれぞれ,7.3±2.9, 12.9±2.6, 35.3±6.3であった.
【結論】継続的な非活動時と反芻時,採食時に有意差があることが判明し,本方式でのウシの反芻行動時間の推定が可能である.