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[XIV29-15] Lactobacillus gasseri LA39により生産される環状バクテリオシン、ガセリシンAの自己耐性関連タンパク質に関する検討
【目的】乳酸菌L. gasseri LA39が生産するN・C末端でリンクした環状型のバクテリオシン,ガセリシンA(GA)は,構造遺伝子(gaaA)を含む7つの生合成遺伝子群(gaaBCADITE)により生産される.これまでの検討で,GAの自己耐性因子GaaIの耐性能はGaaDにより低下するが,推定ABC-トランスポーター(GaaTE)との共存による自己耐性能の維持を見出した.本研究ではGaaI及びGaaTEの相互的な耐性機構のさらなる検討と共にGaaI及びGaaTE以外の自己耐性因子の検討を行った.【方法】GA生合成遺伝子群を組込んだ発現ベクター(pGAA2)を基準に各生合成遺伝子を組み合わせた導入株を取得し,GAの菌体付着試験(0, 4 h 感作)及び抗菌活性測定から各導入株の自己耐性能を検証した.【結果】全GA遺伝子群を保有するpGAA2株のGA菌体推定付着率は4 h感作後も50%を示したが,gaaADITE及びgaaITE導入株は空ベクターと同様に4 h感作後で66.7%に上昇した.これより,GaaADITE及びGaaITEの相互的な各耐性機構はpGAA2とは異なると示唆された.また,各GA遺伝子導入株の自己耐性能試験では,gaaC導入株が97%の自己耐性能を示し,GAの自己耐性ペプチドはGaaIに加えてGaaCの関与が明らかとなり,GAの自己耐性能は複合的に発揮することが示唆された.