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[V-20-16] ホルスタイン種の在群能力と関連する遺伝子領域の探索とマーカーの開発
【目的】在群能力は、総合指数に取り入れられ、生涯生産性が高まることが期待されている。本研究では在群能力と関連する領域を家畜改良センター(改良セ)と国内の個体に対して探索し、遺伝子マーカーの開発を目指した。【方法】①在群能力関連領域の探索(改良セ):2012-20年生まれの雌個体2,112頭の在群期間のゲノム評価値と6,869SNPsマーカーを用い、rrBLUP(Endelman 2011)によりゲノムワイド関連解析(GWAS)を行った。②在群能力関連領域の探索(国内):2004-21年までに初産分娩した表型記録を持つ雌個体1,349,164頭の単形質アニマルモデルで得られた在群能力の遺伝評価値と40,015SNPsマーカーを用い、シングルステップのGWAS(Wangら2012)により行った。③遺伝子マーカーの開発:関連のあった第6番染色体領域内のビタミンD結合タンパク質遺伝子の翻訳領域とその両端50塩基の変異を探索し、在群能力のゲノム評価値を持つ431頭を用いて、在群能力との関連を調べた。【結果】①第5、6、18番染色体上に有意な関連領域を検出した。②第1、3、6、11、15、16、18、20、23番染色体上に遺伝分散0.4%以上の領域を検出した。③変異は10か所で、①のGWASで得られた最有意SNPよりp値が低い変異を検出した。これは在群能力の有用な遺伝子マーカーと考えられる。