The 71th Annual Meeting of JSFST

Presentation information

Oral presentation

C 農畜水産物とその加工品 (Agricultural product, Livestock product, Seafood, and their processed products)

[2Hp] Vegetable, Fruit

Fri. Aug 30, 2024 3:00 PM - 6:00 PM Room H (3F N303)

Chair:Tetsuya Sugawara, Yasutaka Shigemura

4:30 PM - 4:45 PM

[2Hp-07] Analysis of polyphenol components and exploring functionality of coffee cherries from Miyakojima

*Akane EBATA1, Hidehiko KIKUNO2, Machiko KAZAMI1, Akiko TANIGUCHI(YAMADA)1, Haruko NOGUCHI1 (1. Tokyo University of Agriculture Graduate School of Agriculture, 2. Tokyo University of Agriculture Graduate School of International Food and Agricultural Studies)

Keywords:Coffee cherry, Polyphenol, Antioxidant activity, Anti-ice nucleation activity

【目的】コーヒーチェリーはコーヒーノキの果実であり,種子が除去されたコーヒーチェリーはほとんどが廃棄される.本研究では,未利用資源である宮古島産コーヒーチェリーの有効活用を目的として,ポリフェノールの解析と機能性の探索を行った.
【方法】試料には,収穫年度の異なる宮古島産アラビカ種の6品種(Mokka, Bourbon, Arusha, Catimor, Catuai, Catura)を用いた.種子を取り除いたコーヒーチェリーは凍結乾燥後粉砕し,80%エタノール溶液を加えポリフェノールを抽出した.ポリフェノール量の測定はフォーリン・チオカルト法,抗酸化活性はDPPHラジカル消去法,クロロゲン酸の分析はHPLCにて行った.氷核形成阻害活性は,コーヒーチェリー抽出液を氷核形成細菌であるPantotea ananas 懸濁液,リン酸カリウム緩衝液と混合し,銅板に20µLずつ分注後冷却し,未凍結の液滴を計数した.
【結果】試料1gあたりのポリフェノール量の上位2品種はBourbon,Arushaであった.また,ポリフェノール量が多いほどクロロゲン酸も多く含まれていた.試料1gあたりの抗酸化活性の上位2品種は収穫期ごとに活性の傾向にバラつきがあった.ポリフェノール量が多いと抗酸化活性は高く,相関性がみられたが,クロロゲン酸量と抗酸化活性には相関性がみられなかった. ポリフェノール1mgあたりの3-カフェオイルキナ酸,5-カフェオイルキナ酸量はいずれもBurbon,Caturaが多く,品種によってクロロゲン酸組成に差異が見られた.また,これらと抗酸化活性には相関はみられなかった.コーヒーチェリー抽出液を添加すると,未凍結液滴が多くなったことからコーヒーチェリー抽出液は氷核形成阻害活性があることが示唆された.