9:15 AM - 9:30 AM
[3Da-02] Establishment of a new evaluation method for positive emotions, and detection of emotional changes ingested of mint tablets.
Keywords:mint tablets, evaluation method, emotional evaluation, emotional changes
【目的】
食品の摂取により,感情はポジティブにもネガティブにも変化しうる.感情を評価する手法には,これまでにもいくつかの方法が確立されている.しかしながら,ネガティブな感情の検出に力点が置かれているものが多く,食品摂取による気分転換といったポジティブな感情変化を評価するには,既存の手法では必ずしも十分とはいえない.本研究では,食品摂取による感情変化を高い解像度で評価可能な独自の気分評価法の確立を目的とした.剤形の異なる食品群を用いて評価を行い,独自に作成した評価法の妥当性と食品の違いによる感情変化について検証した.
【方法】
Study 1では,健常な男女を対象に,ポジティブな感情表現を含む独自の調査票を用いて,臨床試験で使用されている調査票との併存的妥当性を検証した.被験食品はミント系タブレットやチョコレートバーなど剤型の異なる食品を用い,各食品の摂取前後を評価ポイントとした.Study 2では,健常な男女97名を対象にStudy 1で妥当性を検証した独自調査票を用いて,ミント系タブレット摂取による感情の変化を評価した.被験食品は冷感刺激強度の異なるミント系タブレット3種,対照は冷感刺激のないタブレットとし,並行群間比較試験で評価した.
【結果】
Study 1:既存の調査票と独自の調査票について,すべてのポイントで有意な相関が認められ,独自に作成した調査票の妥当性を確認した.Study 2:すべてのミント系タブレットについて,対照と比較してポジティブな感情が有意に高くなった.この結果より,冷感刺激強度に依らずミント系タブレットの摂取はポジティブな感情変化に寄与することが示された.一方,冷感刺激の強度により,変化する感情の種類が異なる可能性が示唆された.
食品の摂取により,感情はポジティブにもネガティブにも変化しうる.感情を評価する手法には,これまでにもいくつかの方法が確立されている.しかしながら,ネガティブな感情の検出に力点が置かれているものが多く,食品摂取による気分転換といったポジティブな感情変化を評価するには,既存の手法では必ずしも十分とはいえない.本研究では,食品摂取による感情変化を高い解像度で評価可能な独自の気分評価法の確立を目的とした.剤形の異なる食品群を用いて評価を行い,独自に作成した評価法の妥当性と食品の違いによる感情変化について検証した.
【方法】
Study 1では,健常な男女を対象に,ポジティブな感情表現を含む独自の調査票を用いて,臨床試験で使用されている調査票との併存的妥当性を検証した.被験食品はミント系タブレットやチョコレートバーなど剤型の異なる食品を用い,各食品の摂取前後を評価ポイントとした.Study 2では,健常な男女97名を対象にStudy 1で妥当性を検証した独自調査票を用いて,ミント系タブレット摂取による感情の変化を評価した.被験食品は冷感刺激強度の異なるミント系タブレット3種,対照は冷感刺激のないタブレットとし,並行群間比較試験で評価した.
【結果】
Study 1:既存の調査票と独自の調査票について,すべてのポイントで有意な相関が認められ,独自に作成した調査票の妥当性を確認した.Study 2:すべてのミント系タブレットについて,対照と比較してポジティブな感情が有意に高くなった.この結果より,冷感刺激強度に依らずミント系タブレットの摂取はポジティブな感情変化に寄与することが示された.一方,冷感刺激の強度により,変化する感情の種類が異なる可能性が示唆された.