The 71th Annual Meeting of JSFST

Presentation information

Oral presentation

B 食品機能 (Food Function)

[3Ea] Blood sugar regulation, Cognition function

Sat. Aug 31, 2024 9:00 AM - 11:30 AM Room E (3F N307)

Chair:kazumi ninomiya

9:15 AM - 9:30 AM

[3Ea-02] Searching for DPP-IV inhibitory peptides from edible microalgae proteins.

*Kota Ebato1, Nao Sato1, Yoko Iijima2, Kenjiro Sugiyama2 (1. Kogakuin University・Graduate School of Engineering, 2. Kogakuin University・School of Advanced Engineering)

Keywords:DPP-IV inhibitory, diabetes, peptides, hydrolysates

【目的】血糖値の上昇抑制作用をもつDipeptidyl Peptidase (DPP)-Ⅳ阻害剤の中でも,食品タンパク質由来のDPP-Ⅳ阻害ペプチドは,その高い有効性と安全性から多くの注目を集めている.本研究では,タンパク質を豊富に含有する食用微細藻類に着目し,これらを食品加工用のプロテアーゼにより加水分解し,DPP-Ⅳ阻害ペプチドの探索を行い,健康機能性素材として活用することを目的とした.
【方法】微細藻類の乾燥粉末をミリQ水に懸濁し,凍結融解および超音波処理を施した後,硫安沈殿によりタンパク質を回収した.このタンパク質抽出液に対して,4種の食品加工用プロテアーゼを用いて,単独あるいは2種のプロテアーゼを組み合わせて加水分解した.得られた10種の加水分解物について,DPP-IV Inhibitor Screening Assay Kit(Cayman Chemical社)を用いてDPP-Ⅳ阻害活性を測定した.さらに,DPP-Ⅳ阻害活性が最も高かった加水分解物について,限外ろ過フィルターにより3 kDa未満のペプチドを回収し,分取HPLCに供した.得られた各画分についてDPP-Ⅳ阻害活性を測定した.
【結果】食用微細藻類由来タンパク質の10種類の加水分解物のうち,最も高いDPP-Ⅳ阻害活性を示した分解物を用いて,限外ろ過フィルターによる分離と分取HPLCによる分画を行った後,得られた画分についてDPP-Ⅳ阻害活性を測定した.その結果,複数の画分において,高いDPP-Ⅳ阻害活性が見られた.このことから,食用微細藻類由来タンパク質の加水分解物の中に,複数のDPP-Ⅳ阻害ペプチドが生成している可能性が示唆された.