4:30 PM - 4:45 PM
[3Fp-09] A novel function of soymilk fermented by Lactiplantibacillus plantarum strain LPAK1-13 isolated from deep ocean
Keywords:Endoplasmic reticulum stress, Lactiplantibacillus plantarum, fermented soymilk
【目的】乳酸菌発酵食品は整腸作用,免疫賦活,抗アレルギー,血圧降下やコレステロール低下など生体の恒常性維持に対する多様な効果を持つことが知られている.近年,環境ストレス負荷で引き起こされた小胞体(ER)ストレスによって生体の恒常性が失調し,様々な病態が発現することが分かってきた.上述より乳酸菌発酵食品が持つ多様な効果は,ERストレスの制御に関与している可能性が考えられた.そこで本研究では深海由来の乳酸菌株Lactiplantibacillus plantarum LPAK1-13を用いて発酵豆乳を調製し, ERストレスに及ぼす影響を検討した.
【方法】深海(取水深度800 m)から分離したLPAK1-13で発酵豆乳を調製・粉末化後,熱抽出して試験溶液とした.この試験溶液がERストレスに及ぼす影響を真核生物のモデル細胞である出芽酵母を用い,温度ストレス負荷によりERストレスを惹起させた出芽酵母の代謝能及びERストレス応答としてのアポトーシス状態を検討した.なお代謝能は出芽酵母の培養に用いたYPD20培地の重量変動を,アポトーシス状態は市販のキットを用いて検討した.
【結果】出芽酵母の代謝能は温度ストレス負荷により著しく低下し,アポトーシスの進行が認められた.このことから温度ストレス負荷により出芽酵母はERストレスを惹起したことが示唆された.この状態の出芽酵母を試験溶液添加のYPD20培地で培養すると温度ストレス負荷から培養4日目に代謝能およびアポトーシス状態が顕著に改善された.またこれらの作用はERストレス応答の陽性対照であるケミカルシャペロンにも見られたことから,LPAK1-13で調製した発酵豆乳はERストレスを抑制,あるいはERストレス応答を活性化してER機能改善を促進したものと推察された.今後は本研究の発酵豆乳のERストレス応答に対する作用機序及びその本質成分の解明を計画している.
【方法】深海(取水深度800 m)から分離したLPAK1-13で発酵豆乳を調製・粉末化後,熱抽出して試験溶液とした.この試験溶液がERストレスに及ぼす影響を真核生物のモデル細胞である出芽酵母を用い,温度ストレス負荷によりERストレスを惹起させた出芽酵母の代謝能及びERストレス応答としてのアポトーシス状態を検討した.なお代謝能は出芽酵母の培養に用いたYPD20培地の重量変動を,アポトーシス状態は市販のキットを用いて検討した.
【結果】出芽酵母の代謝能は温度ストレス負荷により著しく低下し,アポトーシスの進行が認められた.このことから温度ストレス負荷により出芽酵母はERストレスを惹起したことが示唆された.この状態の出芽酵母を試験溶液添加のYPD20培地で培養すると温度ストレス負荷から培養4日目に代謝能およびアポトーシス状態が顕著に改善された.またこれらの作用はERストレス応答の陽性対照であるケミカルシャペロンにも見られたことから,LPAK1-13で調製した発酵豆乳はERストレスを抑制,あるいはERストレス応答を活性化してER機能改善を促進したものと推察された.今後は本研究の発酵豆乳のERストレス応答に対する作用機序及びその本質成分の解明を計画している.