[P-2-100] 乳腺コイルを用いたReadout Segmented-EPIの歪みの基礎的検討
【目的】現在、Single Shot EPI(以下、SS-EPI)が拡散強調画像を撮影する際に多く用いられているが、磁化率効果の影響が強く、磁化率アーチファクトなどによる画像の歪みが問題となっている。Readout Segmented-EPI(以下、RS-EPI)は、SS-EPIに比べてecho spaceを短くでき、画像の歪み改善が期待されている。そこで、当院で画像の歪みが問題となっている乳腺の拡散強調画像について、乳腺コイルを用いてRS-EPIの画像の撮像条件を変化させSS-EPIと比較し基礎的検討を行った。
【方法】乳腺コイルを用いてRS-EPI、SS-EPIの撮像を行った。そして、Shot数(Segment数)、Resolutionの設定を変化させてアクリル円柱ファントムを撮像し、得られた画像の歪みについて検討を行った。
【使用機器】MAGNETOM Trio, A Tim System (SIEMENS)16チャンネル乳腺コイル 自作ファントム(アクリル円柱+水)
【結果】乳腺コイルを用いた拡散強調画像の撮像において、RS-EPIを使用することによって、SS-EPIより画像の歪みが低減された。撮影条件では、Shot数を上げてecho spaceを短くすることや、Resolutionを高くすることで歪みは低減した。
【考察】RS-EPIは、SS-EPIと比較すると、echo spaceを大幅に短くすることで歪みを低減できたと考えられる。そのため、分解能もSS-EPIよりも上げることができる。よって、乳腺の拡散強調画像の撮像において、RS-EPIは歪みも改善し、分解能も向上するため有効であると考えられる。しかし、shot数を上げると撮影時間が大幅に長くなるため、歪みと撮影時間のバランスを考慮する必要がある。
【方法】乳腺コイルを用いてRS-EPI、SS-EPIの撮像を行った。そして、Shot数(Segment数)、Resolutionの設定を変化させてアクリル円柱ファントムを撮像し、得られた画像の歪みについて検討を行った。
【使用機器】MAGNETOM Trio, A Tim System (SIEMENS)16チャンネル乳腺コイル 自作ファントム(アクリル円柱+水)
【結果】乳腺コイルを用いた拡散強調画像の撮像において、RS-EPIを使用することによって、SS-EPIより画像の歪みが低減された。撮影条件では、Shot数を上げてecho spaceを短くすることや、Resolutionを高くすることで歪みは低減した。
【考察】RS-EPIは、SS-EPIと比較すると、echo spaceを大幅に短くすることで歪みを低減できたと考えられる。そのため、分解能もSS-EPIよりも上げることができる。よって、乳腺の拡散強調画像の撮像において、RS-EPIは歪みも改善し、分解能も向上するため有効であると考えられる。しかし、shot数を上げると撮影時間が大幅に長くなるため、歪みと撮影時間のバランスを考慮する必要がある。