第28回日本看護診断学会学術大会

大会長挨拶

第28回日本看護診断学会学術大会開催にあたって


 平素より、日本看護診断学会へのご支援を心から感謝申し上げますとともに、新型コロナウイルス感染症の対策をはじめ、医療、介護、教育、福祉に関わる皆様に敬意を表します。
 さて、このたび、第28 回日本看護診断学会学術大会を山口県で開催することとなりました、大会長を務めさせていただく、伊東美佐江と申します。新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないなか、皆様の安全と健康を第一に考え、Web開催としました。2022年7月16日 (土)にオンライン開催し、2022年7月16日 (土) ~8月23日 (火)の期間にオンデマンド配信する予定です。
 日本看護診断学会は、1991年に前身の「日本看護診断研究会」が発足し、日本看護診断学会として1995年設立から30年を迎えようとしています。看護診断は健康上の課題に単に名前をつけるだけではなく、看護過程そのもの、看護実践のプロセスを示すものとも考えられます。今では多くの電子カルテシステムに看護診断をはじめさまざまな看護における標準用語の活用が進められています。
 少子超高齢化や医療の高度細分化、多様な健康課題に対するケアシステムを考える際、多職種連携の中心は、やはり患者/クライエント/利用者/住民とそのご家族です。本学術大会では、看護の原点であるパーソンセンタードケアに活かす看護実践、そして看護診断用語をはじめ看護実践用語について、国際的な視点も含めて考える機会としたいと思います。そこで、テーマを「パーソンセンタードケアに活かす看護実践と用語」とさせて頂きました。
 プログラムには、病院情報システムにおける看護記録、看護に欠かせない臨床推論等、これからの実践に活用できる教育講演やシンポジウム等を企画中です。NANDA International、Association for Common European Nursing Diagnoses, Interventions and Outcomes(ACENDIO)やSigma Theta Tau International Honor Society of NursingにおけるSigma Asia Regionからも看護実践や用語について、情報共有できればと考え、魅力ある学術集会となることを確信しています。
 看護の対象者を中心とした看護実践や用語について、皆様と交流を深めたいと思います。
 心から皆様のご参加をお待ちしております。


大会長 伊東美佐江(山口大学大学院医学系研究科)