[生涯スポーツ-SC-1] 障がい者のスポーツ参加の現状と問題把握
<演者略歴>
長野県障がい者福祉センタースポーツ課係長。また、日本パラスポーツ協会技術委員会推進部会部会長、日本障がい者体育・スポーツ研究会理事を務める。
障がいのある方のスポーツの指導、指導者の育成を中心に、地域の障がい者スポーツ振興に取り組む。障がいのある方が身近な地域で日常的にスポーツ活動ができる環境づくりを目指し活動を行う。
長野県障がい者福祉センタースポーツ課係長。また、日本パラスポーツ協会技術委員会推進部会部会長、日本障がい者体育・スポーツ研究会理事を務める。
障がいのある方のスポーツの指導、指導者の育成を中心に、地域の障がい者スポーツ振興に取り組む。障がいのある方が身近な地域で日常的にスポーツ活動ができる環境づくりを目指し活動を行う。
2011年に「スポーツ基本法」が制定され、国の「スポーツ基本計画」にも障がい者スポーツの振興が具体的に記された。2020東京オリ・パラ大会、そして2022北京冬季オリ・パラ大会が開催されるまでの10年間を見ても、障がい者スポーツ(パラスポーツ)は、多くの国民に身近な存在となってきたと言える。しかし、スポーツを通した「共生社会」という視点から眺めた場合、障がい者が気軽にスポーツに参加できているかと言えば、同じ世代の障がいのない者と比べてその機会は少ないままである。スポーツ振興を進める中で、私たちの身近で障がいのある方の活動の場が増えているかを考えていく必要がある。そこでは①障がいを理解し、専門的に指導を行うスポーツ振興(競技力向上、発掘、リハビリ等)と、②障がい者を含めたスポーツとして地域の活動に障がい者が参加できるスポーツ振興(地域で行われている身近な活動への参加)の両方の振興と連携が必要であると思われる。スポーツを通して、様々な立場・背景・特性を有した人・組織が共に活動をすることには大きな価値が認められる。当日は障がいのある方がスポーツ活動に日常的に参加できる環境について議論したい。