日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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学校保健体育研究部会 » 【課題C】体育・スポーツ健康科学は学校保健体育の進展にいかに貢献できるか

学校保健体育研究部会【課題C】テーマ別シンポジウム/科学的エビデンスからみた保健体育のカリキュラムと学習指導―これからの保健体育が目指す教育と研究のかたち―

2023年8月31日(木) 14:40 〜 16:40 RY202 (良心館2階RY202番教室)

コーディネーター:柏木 悠(専修大学)
指定討論者:末永 祐介(熊本大学)

[学校保健体育-SC-2] 長距離走授業に「楽しさ」を埋め込む可能性と限界

*木島 章文1 (1. 山梨大学)

<演者略歴>
筑波大学体育科学研究科を単位取得満期退学し,大阪体育大学・福山平成大学を経て,2011年より山梨大学教育学部に勤務.博士(体育科学).所属する専門領域は体育心理学で主な研究興味は対人協応科学.最近の業績例はhttps://www.nature.com/articles/s41598-022-16703-4.左投げ・左打ち.
3年目を迎える応用部会の取り組みをまとめ,部会員が実際に取り組んだ研究・教育活動を示したい.その行程は以下の通りである.1)初年度のシンポジウムに提示された長距離走の授業の問題を取り上げ,そこに「主体的・対話的な深い学び」を誘発する機能を埋め込んだ授業例を示す.2)運動心理学の伝統的理論であるスキーマ理論に基づいてその教育効果を検証した結果を示す.3)同シンポジウムにて示される「楽しさを感じさせ,一定の身体活動量を確保するような体育(春日)」,「身体を柱とした教育活動を支えるスコープ(松田)」に内包される「楽しさ」を,授業に埋め込める可能性と限界を提案する.
 こうした活動の一例を示しながら,今後の教育・研究方針:本部会が掲げる「実践のエビデンス」の紡ぎ方に具体性をもたせることを目的として発表を行う.