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[3K0501-07-06] 炭酸カルシウムとバイオポリマーに結合する人工タンパク質の作製とバイオセメントへの影響
司会:沖部 奈緒子(九州大学)
キーワード:バイオミネラリゼーション、バイオセメント、バイオポリマー、遺伝子組換えタンパク質
自然界に存在するバイオミネラルは鉱物(無機物:炭酸カルシウムなど)と有機高分子(有機物:キチンなど)が複合化することによって、高い機能性(強度・靭性)を発現しており、それらの複合化においてタンパク質が接合材料として機能している。そこで、そのようなタンパク質に着想を得て、炭酸カルシウムとキチンのそれぞれに結合能力を持つ人工タンパク質をデザイン・作製した。作製した人工タンパク質を用いてキチンと炭酸カルシウムの複合体の作製を試みた。まず、キチンをイオン液体に溶解させ,水溶液で再生することによりシート状に加工した。シート状の再生キチンに人工タンパク質を吸着させ炭酸カルシウム反応溶液に導入して炭酸カルシウムの吸着を行った。SEM-EDSによる分析の結果、キチン表面に炭酸カルシウムが析出したことを確認した。このことから人工タンパク質が接合材料として機能し,キチンと炭酸カルシウムの複合材料が作製されたと考えられる。この人工タンパク質がバイオセメントに及ぼす影響についても検討した。
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