13:00 〜 13:20
[3K0608-12-01] 固体王水を用いた白金およびパラジウムの同時処理・分離回収プロセスの開発
司会:松本 和也(秋田大学)
キーワード:固体王水、溶融塩、白金、パラジウム、固液分離
白金族金属は高い触媒能や化学的安定性から、主に自動車用触媒として利用される。一方、資源的に希少であり、価格が高く供給が不安定であることから、使用済み触媒からのリサイクルが推進されている。しかし、現行の手法では王水などを利用するため、廃液などに起因する環境負荷が大きい。本研究室では塩化鉄(III)と塩化カリウムの複合溶融塩を「固体王水」として用いた環境調和型の回収プロセスの開発を進めており、白金およびパラジウムについて固体王水による回収プロセスを提案している。しかし、一部の自動車用触媒は白金とパラジウムの双方を含有し、固体王水による処理では同時に溶解するため、回収時に分離が必要となる。本研究では先述の手法を応用し、環境調和型の白金およびパラジウムの同時処理・分離回収プロセスを開発することを目的とした。具体的には、白金とパラジウムを固体王水で同時に溶解した後、各塩化物の塩化カリウム水溶液に対する溶解度差を利用した白金とパラジウムの分離回収を試みた。その結果、白金とパラジウムが溶解した固体王水から、固液分離を通じて白金とパラジウムを分離し、それぞれの単体を高純度で回収できることが確認された。
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