10:45 〜 11:05
[1201-06-04] 反応性細骨材を用いたモルタル内部のひび割れ形状におよぼす拘束状態の影響
司会者:齊藤 貢(岩手大学)
キーワード:アルカリシリカ反応、ひび割れ、X線CT、3次元画像相関法、拘束状態
アルカリシリカ反応(ASR)反応性骨材を用いた供試体で反応が進むと網目状のひび割れが生じる.構造物においても同様のひび割れを生じると考えられる.ただし,構造物内部では多様な鉄筋配置や死荷重が生じることで拘束力が生じるため,鉄筋に沿ったひび割れや,内部と外部でひび割れ形状が異なるなどの変化が局所的に生じる.このように生じる空間的なばらつきは,コンクリート構造物の耐荷性能に影響およぼすことから,その把握が維持管理を適切に行ううえで重要である.X線CTは内部を可視化するだけでなく,状態変化前後の画像計測によりサブピクセル単位での変化を推定できる.そこで本研究では,X線CT画像を用いて縦方向や側面方向から拘束した円柱供試体を用いて,ASRによる内部ひび割れが拘束状態によりどのように変化するかを考察した.その結果,初期に側面でひび割れが生じると,水分の侵入により側面から20mm内部での膨張箇所が多くなることや縦方向に拘束した際の膨張方向の不均一性などを示した.
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください