資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

企画講演

【企画講演】PbZn製錬の現状と今後の技術展望[9/12(火) PM 第4会場]

2023年9月12日(火) 13:00 〜 15:50 [第4会場] 3F EL35(共通講義棟C)

司会者:川村 茂(秋田大学)、宇田哲也(京都大学)、金田 章(三菱マテリアル)

13:35 〜 14:05

[1401-05-02] Zn電析の電流効率を上昇させる添加剤の作用機構

○中野 博昭1、谷ノ内 勇樹1、大上 悟1 (1. 九州大学)

司会者:宇田哲也(京都大学)

キーワード:亜鉛、電解採取、硫酸浴、電流効率、添加剤

電解採取浴からのZn電析挙動に及ぼすゼラチンとSb(具体的にはSbO+)の浴中添加の相乗効果,および塩化物イオン(Cl-)の共存の影響を明らかにするために,Zn電析およびH2発生の部分分極曲線, Zn電析の電流効率, 電析Znの形態を調査した。典型的な組成・温度の硫酸浴へのゼラチンの添加はZn電析とH2発生の両者を抑制するのに対して,Sbの添加はZn電析とH2発生を促進させた。ゼラチン1 mg/LとSb 10 μg/Lを両方添加すると,無添加時に比べてZn電析が促進され,Znの電流効率が2%程増加した。一方,典型的な組成・温度の硫酸浴にCl-を添加するとZn電析の部分分極曲線は明らかに復極し,その復極の程度は,Cl-濃度が300 mg/Lから6000 mg/Lへと増加するに伴い大きくなった。水素発生の部分分極曲線は,Cl-を添加してもほとんど変化しなかった。その結果,Zn電析の電流効率は,Cl-を添加することにより,Zn膜厚2.4 μmの電析初期では5〜7%程度増加した。

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