資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

企画講演

【企画講演】資源探査に関する研究の動向と大規模データプロセッシング[9/13(水) AM 第1会場]

2023年9月13日(水) 10:30 〜 11:50 [第1会場] 4F EL45(共通講義棟C)

司会者:久保 大樹(京都大学)、桑谷 立(海洋研究開発機構)、木崎 彰久(秋田大学)

10:50 〜 11:10

[2101-04-02] データ駆動解析による未知の歴史津波堆積物の探索
~教師データを用いた高精度判別とデータベース構築~

○駒井 武1、佐藤 就太1、桑谷 立2、渡邉 則昭1 (1. 東北大学、2. 海洋研究開発機構)

司会者:久保 大樹(京都大学),桑谷 立(海洋研究開発機構),木崎 彰久(秋田大学)

キーワード:津波堆積物、機械学習、ビックデータ、地球化学解析

本研究では津波堆積物の既往の試料を用いて、コアスキャナによる連続的な地球化学的なデータを取得して、津波堆積物に特有な化学組成やその分布に関して詳細に検討した。その結果、現世の津波解析物のコア試料の地球化学特性と地質学的な堆積の特徴から、かなりの精度で津波堆積物を同定出来ることが分かった。しかし、過去の歴史津波堆積物については、堆積後の浸食や化学的な変質などの影響が想定されるため、必ずしも十分な精度で判別が容易でないため、それらの多くは未知のコア試料として残されていた。
 本研究は、過去からの堆積状況の変遷や浸食の有無を考慮した上で、津波以外のイベント(河川、洪水など)の想定がない歴史津波堆積物を採取して、これらの地球化学的特性をコアスキャナにより精密に調査した。これらのコア試料の地球化学情報を教師データとして整備することで、機械学習によって既往の未知の堆積物試料について解析作業を実施した。その結果、仙台平野および南三陸地域における堆積物のコア試料の中に、数多くの地層単元を歴史津波堆積物として同定することができた。今後、このようなデータ駆動による判定システムを確立することで、全国の津波堆積物データベースを構築する計画である。

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