資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

若手・一般ポスター発表

14:30-17:00 ポスター発表(新材料/湿式素材プロセッシング)[9/13(水) PM ポスター会場]

2023年9月13日(水) 14:30 〜 17:00 [ポスター会場(新材料/湿式素材プロセッシング)] 1F EL13(共通講義棟C)

14:30 〜 17:00

[P066B] (学生発表:修士課程)高強度炭化ケイ素セラミックスの開発研究

○篠原 成1、北山 幹人1 (1. 福岡工業大学)

キーワード:炭化ケイ素、窒化ケイ素、複合材料

炭化ケイ素(SiC)セラミックスは、高熱伝導率や耐摩耗性, 耐熱性など優れた特性を有しているが、低強度・低靱性な材料であるため、大型化・複雑構造化が難しいという問題がある。本研究はSiCセラミックスを高強度化することを目的とし、β-Si₃N₄で強化したSiCセラミックス(SiC/Si₃N₄複合材料)を作製するために、全く新規な作製方法を提案した。具体的な手法として、①気孔率50%以上のSi₃N₄多孔体を作製し、多孔体中に炭素源となるフェノール樹脂を含浸する。②樹脂を含浸した多孔体をN₂雰囲気下で熱処理し、炭素Cを含むSi₃N₄多孔体(脱脂体)を作製する。③脱脂体中にSiを含浸することにより、含浸するSiと脱脂体中のCが反応し、SiCを生成することで複合材料を作製できる。今回は、本手法の実現可能性を検証したが、結果としてフェノール樹脂の含浸が不十分であり、緻密なSiC/Si₃N₄複合材料を作製できなかった。そこで、別の手法としてβ-Si₃N₄針状結晶粉末とカーボンブラックの混合粉末を作製・成形し、得られた成形体にSiを含侵する方法により緻密なSiC/Si₃N₄複合材料の作製を検討した。

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