資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

若手・一般ポスター発表

14:30-17:00 ポスター発表(高温素材プロセッシング)[9/13(水) PM ポスター会場]

2023年9月13日(水) 14:30 〜 17:00 [ポスター会場(高温素材プロセッシング)] 1F EL15(共通講義棟C)

14:30 〜 17:00

[P055B] (学生発表:修士課程)複合酸化物を利用したプラチナ及びパラジウムの分離

○田中 佑1、田鍋 恭大1、永井 崇1 (1. 千葉工業大学)

キーワード:白金族金属、単体分離

白金(Pt)やパラジウム(Pd)は自動車排ガス浄化触媒に使用されるなど工業的に重要な金属であるが、これらの産出量の多くがロシアと南アフリカに偏っているため、今後の安定供給への不安や情勢による価格高騰が考えられ、使用済み製品からのリサイクルが重要視されている。PtおよびPdは金属単体では化学的に非常に安定であるため、現行のリサイクル法では王水などの強力な酸や塩素ガスを吹き込んだ塩酸などの非常に酸化力の高い溶液で溶解している。また分離工程では多段処理が必要な溶媒抽出法を採用しており、多くのコストを要している。そのため、強力な酸化剤を用いない溶解法、および低コストでPtとPdを分離する工程の開発が望まれている。そこで本研究では、過去の研究からPtおよびPdが酸化物と複合酸化物を形成すると塩酸へ可溶となる性質が報告されているため、どちらか片方を選択的に複合酸化物化させることで容易に分離ができると考えた。本研究では、PtおよびPdを酸化鉛(PbO)などと混合・焼成し、Pdのみを複合酸化物化させることを想定して実験を行った。さらに、それらを塩酸溶解することでPtは浸出残渣へPdは浸出液へ分離する新たな分離工程の開発を目的とした。

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