資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

企画講演

【企画講演】岩盤の力学的挙動の計測[9/13(水) AM 第3会場]

2023年9月13日(水) 09:40 〜 12:00 [第3会場] 4F EL43(共通講義棟C)

司会者:藤井 義明(北海道大学)、才ノ木 敦士(熊本大学)

10:15 〜 10:45

[2301-04-02] 地震波によるトンネル横断断層の滑動メカニズムの解明

○才ノ木 敦士1、藤本 晃希1、村山 秀幸2、荒井 靖仁2、池田 奈央2 (1. 熊本大学、2. 株式会社フジタ)

司会者藤井 義明(北海道大学)

キーワード:トンネルの変状、地震、断層の滑動

2016年に発生した熊本地震によって俵山トンネルでは様々な変状が発生したが、特にトンネルと震源断層とは異なる断層(A断層と呼ぶ)が交差する箇所において大規模な覆工コンクリートの崩落が発生した。俵山トンネルにおいては、断層以外にも不良地山区間が多数存在しているが、大規模崩落が生じたのはこの区間のみであるため、A断層が熊本地震の地震波によって滑動したと推定される。本研究では、この仮説を検証するために数値シミュレーションを用いて、熊本地震の地震波がA断層の力学的挙動に及ぼす影響に関して定量的な評価を実施した。そのために、まず最初に、俵山トンネルの地層・表面状態を再現した三次元数値解析モデルを構築し、地山を構成する安山岩緻密部、自破砕部、および凝灰角礫岩の力学的物性値を決定した。次に、九州地方の地殻応力状態、熊本地震の地震波特性を調査に、数値解析モデルに入力する境界条件の範囲を同定した。これらを基に、地震波を与えた動的解析を実施した結果、妥当な周波数、加速度、初期応力の範囲内で、A断層が地震波によって滑動した。さらに、断層の滑動によって地山の塑性領域が拡大することが判明した。

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