11:00 〜 11:30
[2301-04-03] 人工バリア性能確認試験における人工バリアおよび周辺岩盤の熱・水・力学挙動の計測に関して
司会者:才ノ木 敦士(熊本大学)
キーワード:幌延深地層研究センター、人工バリア性能確認試験、熱・水・力学挙動、埋め戻し材および緩衝材における計測、岩盤における計測
幌延深地層研究センターでは、高レベル放射性廃棄物の地層処分に係る技術開発の一環として、深度350mの調査坑道において人工バリア性能確認試験を実施している。人工バリア性能確認試験では、実際の人工バリアと同じスケールで、坑道床面に掘削したピット内に模擬オーバーパックを緩衝材で覆う形で定置し人工バリアシステムを構築しており、ピット上部の坑道は埋め戻している。模擬オーバーパック内にはヒーターを、ピットおよび坑道の壁面には注水システムを組み込み、ヒーターは廃棄物からの発熱を、注水システムは岩盤から緩衝材および埋め戻し材への地下水の浸潤を模擬している。本試験では、温度計、水圧計、土圧計等の種々のセンサーを設置し、緩衝材や埋め戻し材中の温度、水分量、応力等の変化を計測している。また、本試験エリア周辺の岩盤では、水圧観測や透水試験、比抵抗および弾性波トモグラフィを定期的に実施し、人工バリア性能確認試験に伴う周辺岩盤の物性変化も計測している。これらの計測は、試験開始より約10年間継続して実施している。本発表では、緩衝材や埋め戻し材、岩盤において測定された熱・水・力学挙動の傾向を紹介する。
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