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[2305-19-12] (学生発表:修士課程)C-A-S-Hの中性化挙動の検討
司会者:和嶋 隆昌(千葉大学)
キーワード:コンクリート、中性化、アルミノケイ酸カルシウム水和物
温室効果ガス排出量の増加によって引き起こされるセメント系材料の炭酸化とその耐久性は2つの主要な懸念事項である。これらの問題を解決するために、水和生成物の炭酸化挙動の理解を深め、CO2を捕捉するための有望な解決策を検討していく必要がある。セメント系材料の主要な水和生成物であるアルミノケイ酸カルシウム水和物(C-A-S-H)は、炭酸化に敏感であり、コンクリート材料の劣化に繋がる。C-A-S-Hの炭酸化挙動の研究はセメント系材料の劣化と、C-A-S-Hを利用したCO2の回収技術の理解につながる。したがって、この研究の主な目的は、合成C-A-S-Hの炭酸化挙動を、炭酸化期間、Ca/(Al + Si)およびAl/Si比を変化させることにより、自然炭酸化および加速炭酸化の条件で検討することである。この研究では炭酸C-A-S-Hが時間とともに、どのように変化したか、XPS、TGA、SEMによって決定する。フェノールフタレイン溶液を用いたpHに対する炭酸化の影響も検討する。結果はCa/Si:0.8では、中性のpHを示したが、CaCO3の生成量は20%であった。C-S-Hの一部のカルシウムイオンがCO2と反応し、炭酸カルシウムとなったが、残りのC-S-HはSiO2∙nH2Oのシリカゲルに変化したと考察した。
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