13:40 〜 13:44
[2409-23-11] (学生発表:修士課程)マグネシア‐クロム質耐火物と銅マット/スラグ融体の浸透試験および熱力学平衡計算
司会者:松浦 宏行(東京大学)
キーワード:マグクロ耐火物、銅マット/スラグ、浸透、熱力学平衡計算、微細構造
乾式銅製錬で用いられる自溶炉や転炉では,主にマグクロ(マグネシア‐クロム質)耐火物が使用されている。マグクロ耐火物は銅マット/スラグ融体に対して優れた耐腐食性を持っているのに関わらず,炉内での損耗を避けられない。耐火物の損耗現象は主にスポーリングと溶損に区分される。スポーリングは耐火物の剥離現象を指し,加熱冷却による連続的な温度変化が引き起こす亀裂や,融体が耐火物の微細構造内に浸透し,融体浸透層と耐火物層の熱膨張の差による割れが主な原因である。また,溶損は融体層に耐火物成分が溶解することを指す。
本稿ではスポーリングの原因である耐火物内部への融体の浸透現象に注目して,マグクロ耐火物に対する銅マット/スラグ融体の浸透現象の評価を目的とした。るつぼ型に加工した耐火物内に銅マット/スラグ融体試料を充填し,Ar+2%H2ガス雰囲気中1250ºCの電気炉内で一定時間保持した。SEM-EDSで浸透試験後の試料断面を分析し,融体の浸透深さや界面の組成変化を評価した。さらに,熱力学平衡計算ソフトFactSageを用いて熱力学的安定相の予測を行い,実験結果と比較して,耐火物損耗の速度論的な考察を行った。
本稿ではスポーリングの原因である耐火物内部への融体の浸透現象に注目して,マグクロ耐火物に対する銅マット/スラグ融体の浸透現象の評価を目的とした。るつぼ型に加工した耐火物内に銅マット/スラグ融体試料を充填し,Ar+2%H2ガス雰囲気中1250ºCの電気炉内で一定時間保持した。SEM-EDSで浸透試験後の試料断面を分析し,融体の浸透深さや界面の組成変化を評価した。さらに,熱力学平衡計算ソフトFactSageを用いて熱力学的安定相の予測を行い,実験結果と比較して,耐火物損耗の速度論的な考察を行った。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください