資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(高温素材プロセッシング)[9/13(水) PM 第4会場]

2023年9月13日(水) 13:00 〜 14:04 [第4会場] 3F EL35(共通講義棟C)

司会者:松浦 宏行(東京大学)

13:44 〜 13:48

[2409-23-12] (学生発表:修士課程)1723 KにおけるBaO-Cr2O3-FeO三元系状態図

○高橋 優輝1、小倉 拓郎1、村田 敬1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

司会者:松浦 宏行(東京大学)

キーワード:乾式製錬、状態図、PGMs、スラグ、リサイクル

貴金属リサイクルにおいて, 貴金属を含むCrOx, FeOx含有湿式残渣が発生する. この湿式残渣から貴金属はCuをコレクターとした金属相に濃縮し, CrOxとFeOxはスラグ相に除去する, 乾式プロセスが検討されている. このプロセスにおいてCrOxとFeOxがスラグの融点を高めてしまうという問題が挙げられる. 特に, スラグに固相が存在すると粘性が増大し, 金属相とスラグ相の分離性が悪化し, 回収金属のスラグロスが増大する. 従って, エネルギーコストを抑え, 且つ貴金属の損失を抑えるために適切なフラックスを選定し, スラグの融点を下げることが重要である. 本研究では, フラックスとしてBaOを検討し, 実際に十分な量のCrOxとFeOxを溶かし, 均一液相となるか確認するため, 1723 KにおけるBaO-Cr2O3-FeO三元系状態図を作成した. 液相領域は2つあることが示唆されたが, その領域は狭い. しかし, 部分的にCr2O3を60 mass%以上溶かすことのできる領域もあり, 湿式工程よりも上流の工程での選別次第では有効であると考えられる.

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