資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 鉱物処理/ 環境[9/13(水) AM 第6会場]

2023年9月13日(水) 09:00 〜 11:50 [第6会場] 3F EL32(共通講義棟C)

司会者:芳賀 一寿(秋田大学)、中島 一紀(北海道大学)

10:30 〜 10:50

[2601-08-05] ゼータ電位を活用したニッケル酸化鉱の沈降性改善

○金子 高志1、大原 秀樹1、渡邉 寛人1 (1. 住友金属鉱山株式会社)

司会者:中島 一紀(北海道大学)

キーワード:沈降、ゼータ電位、ヘテロ凝集、ニッケル酸化鉱

住友金属鉱山株式会社の子会社であるコーラルベイ・ニッケル・コーポレーション(フィリピン)、タガニートHPALコーポレーション(フィリピン)ではHPAL(High Pressure Acid Leach)プロセスを用いて低品位のニッケル酸化鉱からニッケルを回収している。このプロセスではシックナーでスラリーを固液分離し、固形分を濃縮したスラリーをオートクレーブに移送して高圧高温条件で硫酸によりニッケルを浸出する。ニッケル酸化鉱の沈降性が悪い場合、シックナーでスラリーの固液分離が悪化し、固形分の濃縮不足により、オートクレーブへの鉱石供給量が低下する。その結果、生産量の低下を招く。
ニッケル酸化鉱のゼータ電位と沈降性について調査した結果、ゼータ電位の絶対値が30mV以上の鉱石は沈降性が悪く懸濁しやすいことが分かった。ゼータ電位が正電荷の鉱石と負電荷の鉱石をブレンドし、ヘテロ凝集を生じさせ沈降性を改善した結果について述べる。

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