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[2701-13-02] 軽元素ホウ素の精緻な分析
司会者:安田 幸司(京都大学)
キーワード:ホウ素、分析、即発ガンマ線分析、ICP-OES
ホウ素は地球に広く存在・分布する元素であり、その高融点・高硬度・低密度などの特徴から、数多くの機能性材料や耐熱材料、構造材料に利用されている重要な材料元素である。また、レアメタルに指定されるホウ素は「経済産業省2050年カーボンニュートラル社会実現に向けた鉱物資源政策」においても安定供給確保のための備蓄対象とされている。機能性材料・構造材料を問わず、今後も広くその活躍が期待される材料元素である一方で、ホウ素の分析技術は未熟である。ホウ素は軽元素であるため、一般的な濃度決定法(例えばICP-OES、EDS、WDSなど)では重元素との干渉などにより、精度よく定量することが困難である。これまで多くの新規ホウ素材料が開発されてきたが、その材料分析技術の欠如から、材料特性評価において再現性に困難が生じ、その結果機能発現メカニズムの解明や最適化も困難であった。本研究発表では、原子炉で生成した中性子を利用した即発γ線分析(Prompt gamma-ray analysis, PGA)による材料中ホウ素濃度の精密決定法、およびPGAを基準とした汎用分析手法(ICP-OES)におけるホウ素分析確度ついて報告する。
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