資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

若手・一般ポスター発表(ショート講演)

ポスター発表ショート講演(新素材/湿式素材プロセッシング)[9/13(水) PM 第7会場]

2023年9月13日(水) 13:00 〜 13:52 [第7会場] 2F EL26(共通講義棟C)

司会者:安田 幸司(京都大学)

13:12 〜 13:16

[2701-13-04] (学生発表:修士課程)高温相 BiVO4ナノ粉体の常温合成法

○福田 青司1、北山 幹人1 (1. 福岡工業大学)

司会者:安田 幸司(京都大学)

キーワード:バナジン酸ビスマス、ナノ粉体、光触媒、室温合成

BiVO4は、可視光で本多藤嶋効果を起こすことのできる半導体として知られている。これまで、固相反応法の他、ゾルゲル法、水熱合成法、溶液法等、様々なBiVO4粉体の合成方法が検討されてきたが、製造コストと光触媒活性を両立させる方法は未だ開発されていない。最近、我々は、試薬 Bi(NO3)3・5H2OとNH4VO3を乳鉢で混合するだけで固相反応が進行し、高温相BiVO₄微粉末が得られることを見出した。昨年度、遊星ボールミルを用いた湿式粉砕を用い、粉砕メディア径、粉砕溶媒の量、粉砕時間の最適化を行った結果、平均粒子径0.24 μmの高温相BiVO₄微粉末を得ることに成功した。今回、得られたBiVO微粉末とゾルゲル法によって作製されたBiVO粉末の光触媒活性を比較調査したので、その結果を報告する。また、試薬Bi(NO3)3・5H2OとNH4VO3を混合粉砕するだけで高温相BiVO₄微粉末が得られる本法の反応メカニズムについて調査するため、様々な3価金属イオン(M = Al, Cr, Fe, Ln(La, Nd, Gd, Yb))を用いて合成を試みた結果、本反応にイオン半径が関係していることが示唆された。さらに、蛍光顕微鏡を用いて反応を追跡することによって、本反応メカニズムのさらなる解明を試みた。

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