14:30 〜 17:00
[P039C] (学生発表:学士課程)地圏へのCO2固定量評価のための早生樹根分泌物の分析
キーワード:早生樹、CO2固定、土壌圏、根分泌物、有機炭素
樹木によるCO2固定は地球温暖化の抑止策の一つとして期待されている。植物は、光合成産物の最大40%の炭素を根分泌物成分に変換して、土壌に放出することが知られている。分泌物中の有機炭素化合物には、ムギネ酸による鉄の溶解など土壌中の栄養元素の溶出や、有害元素の無毒化を行う機能がある。特に、CO2固定能に優れ成長の早い早生樹は、土壌栄養分の吸収量が多いことが予想され、元素溶出のため多量の根分泌物(有機炭素成分)を放出する可能性がある。この有機炭素化合物の定性・定量評価を行うことで、地上のみならず、地圏への炭素固定が見込める。
本研究では、水耕栽培の早生桐を用い、根分泌物の定性・定量と放出挙動の評価を行った。TOC計で全有機体炭素量(TOC量)を測定したところ、生育120日、分泌物採取期間7日間での根分泌物放出速度は224±45.0 mgC/day/kg-根部バイオマス重量 であった。根部バイオマス重量とTOC量の相関係数は最大0.982と正の相関を示した。また、イオンクロマトグラフでの低級カルボン酸の測定により、シュウ酸・乳酸が検出されたものの、分泌物内TOC中の80〜99 %が未検出成分であった。
本研究では、水耕栽培の早生桐を用い、根分泌物の定性・定量と放出挙動の評価を行った。TOC計で全有機体炭素量(TOC量)を測定したところ、生育120日、分泌物採取期間7日間での根分泌物放出速度は224±45.0 mgC/day/kg-根部バイオマス重量 であった。根部バイオマス重量とTOC量の相関係数は最大0.982と正の相関を示した。また、イオンクロマトグラフでの低級カルボン酸の測定により、シュウ酸・乳酸が検出されたものの、分泌物内TOC中の80〜99 %が未検出成分であった。
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