14:30 〜 17:00
[P043C] (学生発表:修士課程)乳酸菌と骨粉を用いたリン酸カルシウム化合物の析出
キーワード:バイオセメンテーション、リン酸カルシウム化合物、乳酸菌、骨粉
筆者らは、微生物機能を利用した地盤のバイオセメンテーション技術に関する研究を実施している。対象とするセメント成分はリン酸カルシウム化合物であるが、これは生物の骨の主成分であり、現場に適用した場合に低環境負荷であるだけでなく、廃棄物を有効利用できる可能性がある。これまでは、リン酸カルシウム化合物の析出試験に必要な酸性ウレアーゼ酵素として、市販の試薬を使用していた。しかし、実務への応用を考慮すると、試薬の使用は高価であり、より経済的なウレアーゼ源について検討する必要がある。
本研究では、最初に乳酸菌の酸性~中性条件下におけるウレアーゼ活性の評価を行った。次に、十分なウレアーゼ活性を有する乳酸菌株と、骨粉を酸で溶解させた溶液を用いて、リン酸カルシウム化合物を析出させる試験を実施した。その結果、中性条件下で最大1.956[U/mL]、酸性条件下で最大2.655[U/mL]のウレアーゼ活性をそれぞれ示し、同菌株はリン酸カルシウム化合物の析出による地盤材料のバイオセメンテーションに適していることが示唆された。また、析出物のSEM-EDS分析より、骨粉溶液中にリン酸カルシウム化合物の析出が確認された。
本研究では、最初に乳酸菌の酸性~中性条件下におけるウレアーゼ活性の評価を行った。次に、十分なウレアーゼ活性を有する乳酸菌株と、骨粉を酸で溶解させた溶液を用いて、リン酸カルシウム化合物を析出させる試験を実施した。その結果、中性条件下で最大1.956[U/mL]、酸性条件下で最大2.655[U/mL]のウレアーゼ活性をそれぞれ示し、同菌株はリン酸カルシウム化合物の析出による地盤材料のバイオセメンテーションに適していることが示唆された。また、析出物のSEM-EDS分析より、骨粉溶液中にリン酸カルシウム化合物の析出が確認された。
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