資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 高温素材プロセッシング[9/14(木) AM 第4会場]

2023年9月14日(木) 09:00 〜 10:40 [第4会場] 3F EL35(共通講義棟C)

司会者:谷ノ内 勇樹(九州大学)

09:00 〜 09:20

[3401-05-01] (学生発表:修士課程)フェロニッケル製錬プロセスの脱炭素化に向けたニッケル酸化鉱の水素還元機構の解明

○渡邉 魁星1、丸岡 大祐1、山下 雄2、髙橋 純一2、村上 太一1 (1. 東北大学、2. 住友金属鉱山株式会社)

司会者:谷ノ内 勇樹(九州大学)

キーワード:フェロニッケル製錬、ニッケル酸化鉱、珪ニッケル鉱石、オリビン、水素還元

フェロニッケル製錬プロセスは多くの金属製錬プロセスよりCO2排出原単位が大きく、CO2排出量削減が求められる。現行の製錬プロセスであるELKEM法では鉱石の予備還元工程において石炭が使用されるため、これを水素で代替することで排出量削減が期待できる。フェロニッケルの原料となるニッケル酸化鉱は水素で還元され難い可能性が報告されているが、水素還元における詳細なメカニズムや効果的な還元条件については不明な点が多い。そこで本研究では、ニッケル酸化鉱の水素還元挙動を調査し還元メカニズムの解明を行なった。実験では粉末状のニッケル酸化鉱を圧粉成形してタブレット試料を調製した。試料を不活性ガス流通下で等速昇温し、所定温度到達後、4%H2ガス流通下で所定の時間還元した。排ガス中H2O濃度から算出した還元率は、還元途中において保持温度が800℃の場合に比較して900℃および1000℃の場合で高くなった。還元前後の試料のXRD相同定の結果、鉱石中に存在するOlivineのピークが還元途中で二つに分離することが確認された。これは還元途中に格子定数の異なる別のOlivineが生成していることを示唆する。

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