13:00 〜 13:20
[3409-14-01] 遷移金属塩化物錯体分布と構造の解析における課題
司会者:八木 俊介(東京大学)
キーワード:紫外可視赤外吸収分光、X線吸収分光、ラマン分光、第一原理計算、熱力学モデルフィッティング解析
イオン交換法、溶媒抽出法は湿式分離における代表的な技術である。効率的分離のために吸着剤、すなわち官能基の開発が盛んである。吸着反応では官能基の特性に加えて、吸着質の化学状態が重要な役割を持つ。そこで、水溶液中の遷移金属塩化物錯体の分布と構造を明らかにする解析の開発に着手し、一定の成果を得てきた。しかしながら、これまでに分布を確定できた金属塩化物錯体と、確定できていないものがある。確実な解析法確立のために未解決課題について整理する。錯体は、電子遷移、分子の振動などにより、電磁波を吸収する。振動による吸収は錯体の対称性に非常に敏感である。赤外吸収分光やラマン分光を導入し、第一原理計算とあわせて、錯体の存在の有無、構造の可能性について詳細に検討することが可能になる。従来の解析では、一つの分析方法で解析し、それ以前の報告との比較により、得られた結論の妥当性を検討する場合が多かった。本講演では、物質の本質を反映する特性を多様な分析法を多角的に用いて、錯体分布と構造を確実に決定する技術を確立するための方策を議論する。
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