【企画講演】非鉄金属製錬プロセス研究の新たな展開［9/13(水) AM 第4会場］

[2401-08-07] 電気力による銅製錬副産物中の有価金属選別手法の開発

○久志本 築¹、石原 真吾¹、加納 純也¹、浅野 聡² (1. 東北大学、2. 住友金属鉱山株式会社)

司会者：川西 咲子（京都大学）

キーワード：電気力分離、物理選別、煙灰、選択分離

銅精錬工程において発生する煙灰には様々な有価金属が含まれており、特に錫はその価値が高く選択分離可能な技術の確立が望まれている。こうした複合物から特定の元素を分離する方法としては化学選別が選択性の高さから有効であることが多い。一方で、化学選別は化学薬品により煙灰粉体を溶かす必要があり、大量に処理する場合、環境負荷が高いことが欠点となる。したがって物理選別により錫成分が選択分離できることが望ましいといえる。既往の研究から、煙灰中の錫はSnO2である可能性が示唆されている。加えて、SnO2は導電性が高く透明電極やn型半導体などに応用されており、その電気的特性に関し特徴的とされる。そこで本研究では、電気力により煙灰からSnO2を物理選別できる可能性を検討した。