資源・素材2023(松山)

講演情報(2023年8月10日付 確定版)

企画講演

【企画講演】鉱業史[9/14(木) PM 第8会場]

2023年9月14日(木) 13:00 〜 16:50 [第8会場] 2F EL24(共通講義棟C)

司会者:中西 哲也(九州大学総合研究博物館)、久間 英樹(九州大学総合研究博物館)

14:15 〜 14:40

[3801-08-04] 近世の非金属鉱山露頭掘り―愛媛県コウモリ洞釉石採掘場跡―

○十亀 幸雄1 (1. 元新居浜工業高等専門学校)

司会者:中西 哲也(九州大学総合研究博物館)

キーワード:露頭掘り、横穴掘り、溝掘り、砥部焼、陶石

愛媛県伊予市三秋の山中に、コウモリ洞という釉石を掘った大きな採掘場跡がある。釉石は、磁器の素地となる陶石のうちの熔融点が低いもので、釉薬に用いられている。『愛媛県伊豫國下浮穴郡砥部磁器業誌』によれば、杉野丈助らが大洲藩の藩命で上原窯で砥部磁器の焼成を試み、1777年(安永6)に成功した同年、丈助を助力した筑前工人信吉とともに大洲藩領の三秋村で釉石を発見している。コウモリ洞は、露頭を階段掘りし、そこから緩傾斜で横穴を掘り込み、さらに横穴下部を溝掘りするという3種の採掘法から成る露頭掘りで、資源・素材学会2023年度春季大会で井澤英二氏が検討された古代中世の金属鉱山露頭掘法(井澤2023)と共通する点があり、関連し報告する。また、コウモリ洞類似の露頭掘りが、砥部町砥石山採掘跡や有田市泉山磁石場にみられ、採掘技術の系譜について報告する。

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