第15回バイオ関連化学シンポジウム

オンラインセミナーについて

下記のようにオンラインセミナーを開催いたします。
奮ってご参加いただければ幸いです。

9/8(水)11:20~12:20
C会場:CEM Japan株式会社


9/8(水)12:20~13:20
B会場:アステック株式会社
 

9/9(木)11:20~12:20

A会場:ライフサイエンスソリューションズ株式会社
 

CEM Japan株式会社

タイトル:ペプチドの高速スクリーニング・エピトープ マッピングと合成機の紹介

講師:横野健 様、佐藤公一 様(CEM Japan株式会社)


 医薬品として、また機能性食品としても注目を集めているペプチドですが、これらをはじめとする多くの分野での開発研究が、ペプチドアレイを用いることにより大幅に効率化、高速化できることはあまり知られていません。
 最初のプレゼンテーションでは、このペプチドアレイをそのままアッセイのできるセルロース媒体の上に直接合成するSPOT合成を中心にお話をさせていただきます。
 まず、従来のレジン合成とのアプリケーションにおける違い、次にSPOT合成を用いたエピトープマッピング、アレルゲンの同定、ウイルスに対する抗体のスクリーニング、ペプチドライブラリによる結合能の最適化の実例を紹介させていただきます。さらにSPOT合成にかかる時間とコスト、合成機の機能と価格についてお話をさせていただき、検討から導入、稼働させるまでのステップにも触れさせていただきます。
 CEM社では、SPOT合成用の機械だけでなく、各種アプリケーション需要にお応えできるマイクロ波連続型、パラレル型のペプチド合成機をご用意させていただいております。2番目のプレゼンテーションでは、このうち、マイクロ波連続型の合成機について、CEM社独自の技術をご紹介させていただきます。
 時間は合計で45分程度を予定しております。この機会にSPOT合成に触れていただければ幸いです。

 

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アステック株式会社

タイトル:固相合成法の基礎と応用:~設計、副反応および製造について~

講師:池上孝紀 様(アステック株式会社)

 近年ペプチドベースの治療法は、多くの医薬品開発プログラムの将来として期待されており、これらの化合物は、癌ワクチン、個別化医療、代謝性疾患や心血管疾患の治療など、多くの臨床治療分野で利用されています。
 これらの画期的な創薬は通常、標的配列の固相ペプチド合成(SPPS)から研究が始まります。このごろペプチドの化学的複雑さが増す中で、新しいペプチド配列の合成を自動化するプロトコルを開発するときに、成功の可能性を最大化するにはどうすればよいでしょうか。副反応のリスクを最小限に抑えるにはどうすればよいでしょうか?そして、製造に移行するときに研究者が直面する課題は何でしょうか?
 本オンラインセミナーでは、以下の内容をご説明いたします。
・合成配列の分析や合成方法論などの基礎に焦点を当てて、SPPS理論と合成設計の主要な領域について説明いたします。
・SPPS中に発生する副反応に対しての合成戦略にも焦点が当てて説明いたします。
・臨床用ペプチド製品を製造する際のcGMPおよび規制順守に重要なペプチドシンセサイザーの機能についても説明いたします。
 

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ライフサイエンスソリューションズ株式会社

タイトル:Mass Photometry法を用いた蛋白質の複合体評価

講師:志波公平 様(ライフサイエンスソリューションズ株式会社

 近年の蛋白質科学分野においては、より巨大な分子の成り立ちについての研究が盛んになってきており、一方で、抗体医薬をはじめとする医薬品への応用など、産業分野への展開もまた注目されています。その中において、溶液中における材料としての蛋白質の分布を知ることは重要な要素になってきます。
 これまで、溶液中の蛋白質の分布を知る方法としてはクロマトグラフィーを使用する方法や光散乱法を用いた方法がよく知られてきました。しかしながらいずれの方法も分子形状に依存する手法であり、その点が課題とされてきました。
 今回ご紹介するMass Photometry 法(MP 法)は、iSCAT 法および画像解析法の複合的手法で、超微量の試料で簡便に分子量分布を獲得できる手法として着目されています。本発表では、MP 法の原理および本手法を用いた英国Refeyn 社製RefeynTwoMP のご紹介、ならびに様々なタンパク質の複合体評価方法のご紹介を行います。